活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第108号

日本の先進的建築生産技術を学ぶコラボレーティブラーニング&ワークショップ

芝浦工業大学建築学部建築学科
教授 志手 一哉さんからの報告

 2019年9月23日(月)~29日(日)の7日間、マレーシア国の私立大学トゥンク・アブドゥル・ラーマン大学(UTAR)の環境工学部コンストラクションマネジメント(CM)学科から招へいした10名の学生と、本学(以下、SIT)建築学部建築学科の2・3年生17名が合同でプログラムを実施しました。

 このプログラムは、双方の学生が建築生産分野の新しい技術を学び、知識を高め合うことを目的として構成しました。プログラムの前半では、大手ゼネコンの技術研究所や大規模開発の工事現場、東京スカイツリーの見学などを通じ、日本の最先端の建設技術について知見を深めます。プログラムの後半は、UTARとSITの学生が混成チームを組み、2020年東京オリンピック・パラリンピック施設の建設現場が集中している有明地区のフィールドリサーチをしました。さらに、それらの施設のひとつを題材に、BIM(Building Information Modeling)というICTを活用した設計や施工管理の事例を紹介し、日本の最先端建設技術への理解をさらに深めます。プログラムの終盤では、チームごとに学習した建設技術に関する知識の整理に加え、オリンピック・パラリンピック終了後の施設の使い方をディスカッションした内容のプレゼンテーションで締めくくりました。

ディスカッションの様子

 プログラム前半は、24日に清水建設技術研究所、25日~26日にかけて鹿島建設、戸田建設、国土交通省関東地方整備局の建設現場、東京スカイツリーの見学を行いました。技術開発の最新動向や最先端の施工技術を目の当たりにし、両国の学生が建築生産に関する知識を深めました。特に、マレーシアではあまり見られない免震技術や鉄骨造の建築にUTARの学生が高い関心を寄せていたのが印象的でした。

フィールドリサーチの様子1

 プログラム後半のフィールドリサーチでは、プログラムに先立ってSITの学生が事前調査したオリンピック・パラリンピック施設の建設技術の資料を片手に、5グループに分かれたUTAR-SITの混成チームが有明地区を歩き回り、プッシュアップ工法やトラベリング工法などの大空間を短工期で建設する方法、木質材料の活用、多くの施設が一時期に建設される状況やそれらの距離感を実感しました。

フィールドリサーチの様子2

 プログラム終盤のディスカッションでは、マレーシアの学生と日本の学生が各々の意見をぶつけ合いながら共同でプレゼンテーションボードを作成しました。最終日28日の成果発表会では、木質材料の心地よさに対する森林保護の観点や、オリンピック・パラリンピック後の施設活用について高齢者施設に対する若者のための施設など、示唆に富んだアイデアがいくつも飛び出しました。このプログラムでは、日本の先進的な建設技術を学ぶことを通じてマレーシアと日本の学生がお互いの感性を認め合い、知識を高めることができました。

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