活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第106号

共同研究の基盤形成のための多孔質炭素材料の機器分析

九州工業大学
坪田 敏樹さんからの報告

 2019年8月30日から9月19日までベトナムのUSTH(University of Science and Technology of Hanoi)の講師(Dr. Nam)1名と大学院生2名を共同研究活動コース(Bコース)で招へいしました。

 今回のプログラムの実施主担当者は、USTHのDr.Namおよび以前にさくらサイエンスのプログラムで招へいしたVNU-HUSとProf.Minhとの3機関で未利用植物資源の炭化による有効利用に関して共同研究をすすめています。今回、Dr.NamおよびUSTHの大学院生2名を招へいし、実施主担当者の研究室において実際に実験を行い、さらに九州工業大学における研究設備の確認をし、継続した共同研究活動への発展のために研究環境を理解してもらいました。

 今回招へいした大学院生2名はDr.Namの研究室に所属して実験研究を遂行している大学院生です。植物を原料として作製した炭素材料を試料として、実施主担当者の研究室において実験を行いました。得られたデータについて解釈や考察をすすめ、今後の共同研究の方向性について議論しました。

 フィールド調査として、Dr.Namの研究テーマに関連する、バイオマス燃料を使用して稼動しているプラントを訪問しました。バイオマス発電プラントを他の発電方法と競合したときに経済的に成り立たせるためには、いろいろ工夫をする必要があります。そこで、それぞれの状況に応じた工夫を勉強するために複数の稼動しているプラントを見学しました。

 1つ目のプラントとして、大阪府堺市にある日本ノボパン工業株式会社のバイオマス発電プラントを見学しました。この企業の本業はパーティクルボードの製造で、その端材と建築廃材を燃料として使用していました。建築廃材を利用するために選別システムを構築することによって、安定してプラントを稼動させる工夫をしていました。プラント見学が朝から開始なので前日に京都まで移動し、京都御所、清水寺、を訪問しました。

 2つ目のプラントとして、熊本県にある、有明グリーンエネルギーを訪問しました。こちらのプラントでは間伐した木材や建築端材をチップにして燃料としていました。燃焼技術のみならず燃料調達を安定化するシステムの構築を工夫しているようでした。鹿児島市に移動し、桜島、集成館、を訪問しました。

 今回の事業は、実施主担当者とUSTHの共同研究の進展に非常に役立ちました。また、日本文化への理解もすすむ成果を挙げられたので、今後のUSTHおよびVNU-HUSの3機関による共同研究の進展につなげたいと思います。

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