活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第077号

東シナ海を中心とした最先端水産科学の習得と日中共同研究の加速度的推進

長崎大学水産学部からの報告

 令和1年9月2日~令和1年9月8日(7日間)、中国・大連海洋大学食品科学及び工程学院から6名を招へいし、科学技術体験プログラムを実施しました。

集合写真

 本プログラムの送り出し機関である大連海洋大学は、中国・東北地域で唯一の海洋・水産系の学部(学院)や大学院が設置されている総合大学で、食品科学及び工程学院を中心に、黄海や東シナ海の漁業、水産食品、海洋環境、養殖などの海洋・水産にかかわる諸問題解決に取り組みながら、国際的で高度な人材を育成しています。長崎大学は大連海洋大学と学術交流協定を締結しており、申請者を含め本学大学院水産・環境科学総合研究科(水産学部)の教員らを中心に、東シナ海における水産海洋研究を精力的に行っています。

 そこで本プログラムでは、西日本で最大水揚げ高を誇る長崎漁港を中心に、水産関連施設などで最先端の水産科学研究の学習と理解、日中両国の学術交流を通して、今後の東シナ海を中心とした共同研究を加速度的に推進することを目的としました。

第1日目来日,ガイダンス
第2日目開講式,オリエンテーション,長崎大学水産学部研究室訪問・講義・実習,歓迎会
第3日目長崎大学水産学部研究室訪問・講義
第4日目長崎市水産センター訪問,長崎市たちばな漁業協同組合訪問,長崎ペンギン水族館訪問
第5日目長崎魚市場訪問,長崎大学水産学部附属練習船鶴洋丸訪問,長崎漁港水産加工団地協同組合訪問,
長崎蒲鉾水産加工業協同組合訪問,長崎県総合水産試験場訪問,
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 西海区水産研究所訪問
第6日目研究発表交流会,修了式,懇親会
第7日目帰国

<長崎大学水産学部>

 海洋計測器学、水産情報学、魚病学、微生物・遺伝子解析学、水産利用学、食品栄養学などの水産科学分野における最新の情報・意見交換や交流を行い、関連する講義を受講しました。また、長崎漁港に隣接する長崎蒲鉾水産加工業協同組合や長崎漁港水産加工団地協同組合では水産加工分野の衛生管理や危機管理、環境への配慮を、長崎魚市では日本の漁業と漁獲水揚げの実態を見学しながら日中の漁業の違いを学習しました。

長崎大学水産学部で東シナ海におけるマイクロプラスチック採集機材を
見学している様子

<長崎水産センター、長崎市たちばな業協同組合>

 魚類・貝類における最先端の種苗生産技術を、長崎ペンギン水族館では磯焼けと藻場再生・造成技術を学習しました。

長崎市水産センターでアワビの養殖について学習している様子
長崎ペンギン水族館で藻場再生について学習している様子

<水産研究・教育機構西海区水産研究所>

 最先端の養殖クロマグロの採卵・種苗生産技術を、長崎県総合水産試験場では水産食品加工の伝統的技術と最先端技術を併せて学習しました。

長崎県総合水産試験場で水産加工技術を学ぶ様子

<長崎大学水産学部附属練習船鶴洋丸>

 東シナ海を取り巻く漁業の実態について最新の情報・意見交換や交流を行い、最新の漁業・調査研究について学習しました。

東シナ海を取り巻く水産科学分野の課題とその解決策の提案をテーマとする
ワークショップの様子

 本プログラムの結びとして、長崎大学と大連海洋大学の学生らが東シナ海を取り巻く水産科学分野の課題とその解決策の提案をテーマに研究発表を行い、活発な討議や有意義な意見交換がなされ、その後に修了式と懇親会が盛大に開催されました。最後に、本プログラムの実施により、今回招へいした中国・大連海洋大学の優秀な青少年が中心となって、今後、東シナ海の恵みをテーマとした日中の共同研究が加速度的に推進されるものと大きく期待されます。

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