活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第074号

第7回GNSS国際サマースクール

東京海洋大学からの報告

 今年で7回目となるGNSS国際サマースクールは、7月29日(月)~8月3日(土)までの6日間、例年通り東京海洋大学越中島キャンパスで開催されました。2015年からは「さくらサイエンスプラン」の採択を受けたため、東京海洋大学海洋工学部主催として引き継がれています。

 世界的にも好評価が拡がり、今年は129名(非対象国からの7名を含む)もの奨学金申請が有りました。その中からさくらサイエンスプランの資金から20名、企業からのサポートで3名、計23名の奨学生を決定しました。さらに海外からの自己負担による参加者2名、日本滞在中の留学生1名の参加があり、外国人が26名となりました。日本人の参加者は15名で、41名の参加登録となりました。

ウェルカムパーティーにて

<初日>

 サマースクールの初めに6日間のプログラムの概要などを紹介しました。続いて、初学者向けにGNSSの概念と、GPS/GNSSの受信原理・位置導出原理の講義が行われました。その後、自己紹介に引き続き歓迎パーティを開催し、参加者同士・講師陣と互いに親交を深め合いました。 ブレーク時のスナックやランチの日替わり弁当も好評でした。

<2日目>

 4授業時間にわたって、GNSS受信機から出力される様々なデータを用いて、正確な測位結果を得る過程について詳しく解説され、引き続き測位プログラム作成の実習が行われました。

最新のGNSS受信機での実習

<3日目>

 3授業時間にわたって、GNSS受信機の動作原理に関して詳しい講義が行われました。その後ソフトウエアGNSS受信機に関する講義が行われました。

<4日目>

 測位プログラムパッケージRTKLIBの内容とその使用法について開発者自身から詳しい説明がありました。また、測位実習用として、参加者に最新のGNSS受信モジュールとGNSSアンテナが無償で提供されました。 午後はGNSS受信機を各自のパソコンで実現する実習が行われました。GNSSアンテナと高周波信号受信機も全員に無償で提供され、自身のPC上で、GNSS受信機の動作を体得しました。

受信に成功!

<5日目>

 システム・デザインの講義とグループ・ディスカッションが行われました。8グループに分かれて問題の提起とGNSSを使った解決策を模索し、グループごとに成果を発表しました。昼食後は2グループに分かれて、交互に東京湾クルーズ船上で、リアルタイムでの高精度測位実習とともに最新の航海計器の動作も見学しました。一方のグループはキャンパス内の海洋博物館を見学し、航海術の歴史に触れました。 終了後はお別れパーティで、最終日を前にさらに親交を深め合いました。

システムデザインマネージメントのグループ・ディスカッション
成果の発表

<最終日>

 GNSS信号の脆弱性の問題についての講義とスマホを使った高精度測位のデモがありました。その後、海外からの参加者2名により、自国および自身のGNSS応用事例・研究事情が報告されました。最後に、修了証の授与で無事スクールの幕を閉じました。その後も新たな仲間同士、別れを惜しみながらいつまでも談笑が続きました。

 GNSS技術はわが国のみちびきシステムの展開と相俟って、必須のものとなりつつあり、今後さらに重要性が高まるものと思われます。受講生の満足度は非常に高く、国際的技術貢献、国際交流の一助として、最新技術をフォローすべくレベルアップを図りながら継続的に進めて行きたいと思っています。この活動は国際連合の下部組織である宇宙局からも高く評価されています。

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