活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第060号

中国の学生が小規模な廃棄物処理とエネルギー利用技術に関して学ぶ

東京工業大学からの報告

 東京工業大学は、7月21日から7月27日にかけて、中国の浙江工業大学から、学生10名と教員1名を招いて、「小規模な廃棄物処理とエネルギー利用技術に関する交流」というプログラムを実施しました。

 中国でも大型の都市ごみ焼却施設が普及してきており、環境規制を満たしながら、都市ごみをエネルギー源として活用するのが、大都市における廃棄物問題解決の一般的な方策となりつつあります。一方で、中国の中小都市での比較的小規模な都市ごみ処理をどのように行ったらいいのかが大きな社会的問題となりつつあります。そこで、廃棄物処理に関心のある中国の大学生に、小規模な廃棄物処理とエネルギー利用に関わる施設見学や基礎実験を体験してもらうことを目的に、今回のプログラムを実施しました。

東工大すずかけ台キャンパスの正門前にて
<7月22日>

 東工大すずかけ台キャンパスにて、小規模な廃棄物のエネルギー利用技術に関する本学での研究成果の講演を行い、昼食後、東工大博物館すずかけ台分室を訪れ、本学の主要な研究成果を学習しました。学生諸君が、展示されていた本学の白川先生、大隅先生のノーベル賞受賞メダルを食い入るように見ていたことが深く印象に残りました。その後、三菱みなとみらい技術館を訪問し、わが国の最先端のエネルギー技術を学習しました。

東工大博物館すずかけ台分室に展示されているノーベル賞受賞メダル
<7月23日~24日>

 広島に移動し、3つの施設を見学しました。まずは、(株)輝陽の北広島工場を訪問し、医療廃棄物の加水分解処理ブラントを視察しました。加水分解については、浙江工業大学でも基礎実験を実施しているため、実際に稼働している設備の見学は非常に参考になったようです。次に、近くにある北広島町の廃棄物焼却設備(芸北広域きれいセンター)を訪問し、小型の廃棄物焼却炉を視察すると共に、廃棄物の分別ラインを見学しました。中国でも本格的な都市ごみの分別収集が始まったことから、学生諸君は熱心に町の担当者に質問をしていました。翌日はマツダミュージアムを訪問し、最新の自動車技術を学ぶと共に、実際の自動車の組み立てラインも見学することができました。

北広島町の廃棄物分別ラインの視察
マツダミュージアムにて
<7月25日~26日>

 本学に戻り、博士課程の学生の指導の下、廃棄物のエネルギー利用に関わる基礎実験を体験し、合同セミナーに参加して、相互の研究紹介を行いました。そして懇親会において、両大学の学生の交流を行って、本プログラムは無事に終了しました。

模擬廃棄物の加水分解生成物のガス化実験の様子

 短い期間ではありましたが、学生諸君は日本の新たな廃棄物処理技術や廃棄物の分別の仕組みを学習することでき、今後の勉学・研究にとって、大変有意義な経験だったようです。将来是非日本に留学したいという希望も多くの学生から寄せられました。今後も同大学とは共同研究・学生交流を継続していく予定です。

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