活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第057号

アジアケイ素化学の次世代リーダー育成

群馬大学からの報告

 例年より梅雨明けが遅く、まだ雨の残る7月中旬に、中国から11人の若手教員と学生が桐生市の群馬大学理工学部に到着しました。山東大学からは数年前にもさくらサイエンスで来日を果たしていますが、学生もすべて入れ替わっており、日本初来日の学生たちは有意義な時を過ごせたようです。

<第12回ケイ素系ポリマー国際シンポジウムに参加・発表>

 7月21日から行われた標記国際シンポジウムにおいて、ポスター発表(学生)及び招待講演(引率教員)を行いました。本学会では有用な議論を行うと同時に、貴重な研究成果の意見交換をすることができました。

ポスター発表の合間に招待講演の先生と
真剣な面持ちで議論を
<研究打ち合わせ並びに共同研究>

 来訪した教員・院生の研究分野(ケイ素化学)を行っている群馬大学の研究室・教員との研究打ち合わせ・共同研究を行いました。

実験室で集合写真
<企業関係者との面談>

 今回、世界4大ケイ素企業のひとつである、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社の壁田研究所長に桐生まで来訪頂く機会があり、この機にグローバル企業での研究や勤務について説明をいただきました。同社は中国にも支社を有しており、将来ケイ素関連のグローバル企業で働くことを希望している学生にとって、貴重な機会となったことでしょう。

モメンティブ壁田研究所長(後列右から3人め)と
<日本文化・科学と自然に触れる>

 今回は都市部からは余りアクセスの良くない日光の史跡を訪問するプログラムも加えました。桐生からはバスで1時間半程度でアクセス可能であり、幸い夏休み前だったこともあり予定通り東照宮、中禅寺湖、華厳の滝を回ることができました。特に東照宮は平成の大改修を終えたばかりであり、金と白の眩しいばかりの建物に圧倒されていたようです。また、華厳の滝では到着に合わせたかのように霧が晴れ、参加者は大きな滝に歓声をあげていました。ちなみに中国は広大な面積を擁するが、あまり高い山はなく、山東大学の学生にとっても、滝は珍しかったようです。

 活動中の週末を利用して、日本未来科学館への訪問も叶いました。山東大学本校がある済南は山東省の首都ですが、街の規模は典型的な地方都市であるため、東京を訪れることができた学生たちは圧倒されたことと思われます。これから更に発展を見越している中国だけに、日本の科学技術に触れることができる経験は有用だったはずです。

 また、活動後半には、世界遺産に指定された富岡の製糸場にも訪問することができました。群馬における製糸工場の設立が繊維工学に繋がり、群馬大学理工学部の設立にも密接に関係しており、単に歴史的な施設というだけではなく産業から学術機関への広がりについて、参加者は興味をもって見ていたように思います。

富岡製糸工場にて

 短い時間ではありましたが、研究、日本の自然と文化、研究室見学など贅沢なプログラムを一つのトラブルや事故もなくこなすことができました。

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