2019年度 活動レポート 第50号:崇城大学

2019年度活動レポート(一般公募コース)第050号

マレーシアの学生に日本の先端技術でおもてなし

崇城大学からの報告

崇城大学工学部ナノサイエンス学科は、かねてよりマレーシア・ペトロナス工科大学(Universiti Teknologi PETRONAS, UTP)との間でセミナー開催、交換留学生の受け入れなどの交流があります。2019年の8月25日から30日にかけて、さくらサイエンスプログラムを活用してUTPの修士課程大学院生8名を日本に招き、日本の先端技術に触れる取り組みを行いました。

 

1日目

崇城大学国際交流センターで本学の概要を説明した後、キャンパスツアーを行いました。午後には崇城大学とUTP間で9年間継続している「ナノとバイオに関するSOJO-UTP連携セミナー」に参加し、本学の院生のポスター発表において、研究に関する討議と共に交流を行いました。

キャンパスツアーで偶然、見学中の中学生とお話
(Sojo International Learning Center SILCにて)
連携セミナーで研究を介して大学院生交流

2日目

担当教員であるナノサイエンス学科、草壁克己教授の研究室を見学し、機能物質解析センターでは最先端計測機器の見学を行いました。引き続き、友重竜一教授による電子顕微鏡に関する講義を行い、午後からは走査型電子顕微鏡(SEM)の実習に取り組みました。

3日目

田丸俊一教授による質量分析計の講義とMALDI-TOF質量分析装置の実習を行いました。準備したサンプルの準備工程から計測に至るまで、熱心に取り組み、途中では多くの質問を投げかけ、想定した時間を大幅に超過しました。UTPではこれらの分析装置の操作は専門職員によって行われており、実際にSEMのモニターに像が浮かび上がる様子は、質量分析計の計測やデータの解析をしたことがない彼らにとって非常に新鮮で印象的な体験でした。

MALDI-TOF質量分析計の実習

4日目

日本の得意とする先端技術を体験するという目的で、蒸留塔や抽出塔などの大型ガラスプラント製造で最先端の企業である(株)旭製作所の見学を行いました。旭製作所では、ガラスプラントのマーケットが東南アジアや欧米にまで拡大しており、特注の製品開発のための研究現場から、職人による実験用ガラス器具の製造、さらに工業規模のガラス器具の製造過程を見学し、「日本の職人技」を実体験しました。これらの技術が昇華して凝集している大型プラント製造、また見学時に接した社員の方々のおもてなしの精神に、参加者たちは感動している様子でした。

最終日

2016年に起こった熊本地震の復興の様子を見ていただくために、阿蘇地区の見学を予定していましたが、あいにく研修期間中、九州地方は豪雨にさらされており、災害の危険性を考慮して、急遽、太宰府天満宮と九州国立博物館の見学に変更しました。幸い、この日だけは晴れ間が広がる好天気でした。

やっと晴れた、九州国立博物館見学に出発

最後に引率したLam博士から送られた報告書の最後の文章を残します。

「種々の研修と文化活動を組み込んだこの7日間のプログラムは、参加したすべての大学院生に新しい学習体験という刺激をもたらしました。 技術的な体験に加えて、礼儀正しさや他人に敬意を払うこと、清潔さの重要性などの日本独自の文化やライフスタイルについても、学生達は大いに学んだようです」