活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第018号

「先端光化学」サマースクールを実施しました

広島大学からの報告

 2019年8月4日〜8月10日、広島大学大学院理学研究科化学専攻では、ベトナム国家自然科学大学ハノイ校、ホーチミン校、台湾国立中正大学、台湾国立中央大学、インドネシアバンドン工科大学、ガジャマダ大学、ジェンバー大学の学生15名と教員3名を迎え、英語による先端光化学コース(Summer School Program for Advanced Photochemistry)を実施しました。

 今回の科学技術交流では、将来の地球環境を支える「先端光化学」をテーマに、広島大学大学院理学研究科化学専攻で実施している先端光化学(光物理化学、光反応化学、有機光化学)をベトナム、台湾、インドネシアの将来を担う若手化学者に教授し、持続的に発展する国際社会の構築に貢献することを目的としました。

宮島での集合写真

 8月4日、招へい者一行は無事に各国から到着し、その後、下記のスケジュールに従って、Advanced Photochemistryのサマースクールを実施しました。

<8月5日>

 光とは?からはじめ、物質が光エネルギーを吸収する機構、励起状態分子の構造決定、励起状態分子の化学反応、並びに、光エネルギーを用いる材料開発について解説しました。その後、レポートを提出させました。

<8月6日>

 広島平和記念公園を訪問し、平和記念式典に出席後、平和記念資料館、こども文化科学館、宮島を訪問し、日本の科学技術と文化に触れる機会を設けました。

被爆者からの体験談を聞く様子
<8月7日>

 手にとることが出来ない電子的励起状態分子の存在を確認する分光学的手法を用いて、電子的励起状態分子のエネルギーと寿命を、実際に、吸収スペクトル、発光スペクトル、蛍光寿命スペクトル、過渡吸収スペクトルを用いて測定し、座学だけでは得ることが出来ない深い理解を促しました。

電子的励起状態を観測する発光スペクトルの測定風景
過渡吸収測定実験の様子
<8月8日>

 光エネルギーを吸収した高エネルギー状態の物質から現れる機能について解説し、エネルギー問題、環境問題の解決につながる議論を行いました。その後、広島大学が有する放射光施設の見学会を実施しました。

放射光施設での見学会の様子(超伝導デモの様子)
<8月9日>

 発表会と修了式、ならびに、記念パーティーを実施しました。和やかなムードで学生交流が行われました。

<8月10日>

 参加した学生は無事各国に帰国しました。

 最終日に実施した修了者のアンケートから判断しますと、世界トップレベルの先端化学に触れることができてとても感動していました。有意義な時間が過ごせたと思います。

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