活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第009号

香港の高校生たちが日本の環境配慮のマインドを学ぶプログラム

武蔵野大学工学部からの報告

 武蔵野大学工学部では「さくらサイエンスプラン」の支援をうけて、2019年7月7日から12日にかけて、香港から青年會書院(Chinese YMCA College)の高校生9名、教員1名の計10名を招へいしました。

 今回の招へい事業は、本学工学部が学科横断的に取り組む「都市域の廃材を用いたグリーンプロダクツと地域連携 ―グリーンプロダクツ開発ワークショップ―」を交流計画のテーマとし、「学ぶ」「体験する」「創造する」「発信する」という4つの段階を順に経ることによって環境配慮のマインドを醸成させる内容としました。

1日目 7月8日(月)【学ぶ】

 開会式を開催し、まず、西本照真学長が中国語による歓迎の挨拶を行いました。つぎに、風袋宏幸工学部長が英語で本学工学部と各学科の特長について説明を行い、本プログラムの背景を解説しました。最後に、数理工学科の渡辺知規教授が「Be a happiness creator !」という本プログラムのミッションと概要についての説明を行いました。

 その後、環境システム学科の明石修学科長と磯部孝行講師から、それぞれ、SDGs(持続可能な開発目標)とグリーンプロダクツに関する講義が行われました。SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標のことです。講義を通じて環境問題についての現状や取り組みなどへの理解が促されました。

 午後には、有明キャンパス近隣に位置する日本科学未来館(東京都江東区)を見学し日本の科学技術について学びました。

2日目 7月9日(火)【体験する】

 午前は、学内の研究室と施設の見学を行いました。磯部研究室では、プラスチック廃棄物からアクセサリーを得る工程を体験しました。また、明石研究室では、実際に土や農作物などに触れ、資源・環境問題からみた社会の持続可能性について考える機会を得ました。

明石研究室見学

 午後は、学外施設見学として、(株)Re-Tem東京工場(東京都大田区)を訪問しました。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の約5000個の金・銀・銅メダルを全国各地から集めたリサイクル金属で作る「都市鉱山から作る!みんなのメダルプロジェクト」の現場に触れ、持続可能社会の仕組みを作る取り組みについて学びました。

(株)Re-Tem東京工場見学
3日目 7月10日(水)【創造する】

 3日目のワークショップでは、武蔵野大学工学部が日本の伝統的な数理パズルをモチーフにして独自のアレンジを加えて開発した教材を使用しました。ワークショップの内容は,本学工学部ならびに各学科の特長が有機的につながり反映されたものとなりました。

 まず、最初のワークショップでは、香港の生徒たちが日本の生徒たちと協力をして手作りによる教材作成を行いました。

ワークショップの様子

 つぎに、その教材を用いて「数理パズルを使ってSDGsを学ぶ」というテーマで第2番目のワークショップを行いました。生徒たちは教材を用いることによりSDGsの概要と持続可能な世界を実現するための17のゴールについて深く学びました。

 第3番目のワークショップでは、「ゲームでつくる空間デザイン」というテーマで、手作りの教材を用いて「21世紀のデザイン思考」について学びました。

 最後に、第4番目のワークショップでは、「私たちのSDGs宣言」という課題が生徒たちに課され、生徒たちは互いに課題についての議論を行いました。

ゲームでつくる空間デザイン
4日目 7月11日(木)【発信する】

 最終日である4日目には、本プログラムに参加した生徒たちによる成果報告会を実施しました。前日のワークショップにて課された「私たちのSDGs宣言」という課題について、生徒たち一人ひとりが、チームで議論をし、チームで考えたことと自らが考えたことを、英語で発表をし、質疑にも応えていました

成果報告会の様子

 成果報告会の後は風袋工学部長から総評と記念品授与がなされました。最後に、修了式を行い、招へい者全員に修了証と記念品の授与を行いました。

 今回のプログラム終了後には、参加をした招へい者全員から、再度日本を訪問したいという感想を得ることができました。日本と香港の交流、ならびに香港の環境問題への理解を促進させることに貢献するプログラムとなりました。

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