活動レポート

2019年度活動レポート(一般公募コース)第005号

タイ・泰日工業大学との実践的ものづくり交流

長岡工業高等専門学校からの報告

 2019年6月30日(日)から7月6日(土)の7日間、タイの泰日工業大学(Thai-Nichi Institute of Technology: TNI) から学生10名と引率教員1名の計11名が来日し、本校の学生と『実践的ものづくり交流』を実施しました。今回のプログラムではエンジニアの研修に幅広く使用されているLEGOマインドストームを用い、災害時における架橋を模擬しました。日本や東南アジアは自然災害が特に多い地域であり、地震や洪水により橋が使えなくなる事態が想定されます。学生は今回の課題を通して、初歩的なプログラミングスキル、センサーによる計測手法、機能設計に関する基礎知識を身に付けました。長岡高専およびTNI学生は、それぞれ機械、電気、制御、物質、環境、自動車、生産などの異なる専門分野を持ちますが、基礎実験を通して互いの理解が深まり、実践的ものづくり交流を推し進めることができました。

TNI学生の測量体験 (学内ツアー)

 また、英語、日本語、そしてタイ語を介してグループで作業を進めることで、コミュニケーション能力の向上を図りました。最初に長岡高専の学生が英語で、日本とタイの文化に関するアイスブレイクを実施したのもそのためです。さらに、自分達が学習した内容や技術をどのようにして、直面する社会問題に役立てるのかについてグループで考え、英語での発表を行いました。これらを実現するためには、災害時における効果的な架橋に対して各自がアイデアを出し合い、時間内に取り纏めて工夫することが必要不可欠になります。従って、参加学生はプログラムを通して、語学力だけでなく、問題解決能力を向上させることができました。各自がチーム内における役割を見つけ、前向きに取り組めていたのは大きな成果です。チーム内で様々な言語を用いて議論することで、グローバルな環境下での仕事の進め方について知見を得ることもできました。上記経験は、これまでとは違った視点で学生が進路選択をする足掛かりになりました。

実践的ものづくり交流
様々な言語を駆使しての議論

 この他にも招へいプログラムの一つとして、長岡市にある片山抜型製作所の見学を行いました。片山抜型製作所では、様々な加工機を用い、各素材に適した精度の高い抜型を提供しています。TNI学生からの多くの質問に対して、社員の方々から終始丁寧なご説明を頂きました。普段手にしている商品のパッケージが、精度の高い技術に支えられていることを知ることができました。さらにプログラム期間中には、新潟県立歴史博物館で新潟県の歴史について理解を深め、長岡地域における工業の出発点となった東山油田について学習しました。また帰国の際の移動にあわせて、東京においてはスカイツリーで最新の建築技術について学び、日本科学未来館で最新の科学技術に関する多くの知見を得ました。

長岡市にある片山抜型製作所を訪問

 今回の研修では、参加者が科学技術の分野で交流を深めることによって、日本とタイとの友好関係を強化するのと同時に、本校のグローバル化を促進することに繋がりました。最後に、多大なご支援を頂いた「さくらサイエンスプラン」に対し、心から謝辞を述べさせて頂きます。参加者全員が今回の知見を活かし、科学技術、社会経済、環境問題などに対してアジアあるいは世界規模で考える力を養っていきたい所存です。

競技会後の集合写真
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