2018年度 活動レポート 第435号:新潟大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第435号

数理最適化分野における最先端研究の理論と応用を学ぶ研修プログラム

新潟大学からの報告

2019年2月18日から2月23日までの6日間、「さくらサイエンスプログラム」の支援を受け、東アジアの国際交流姉妹校から学生と教員を招き、数理最適化分野における最先端研究の理論と応用を学んでもらう研修プログラムを行いました。

本企画は平成22年度から色々と形を変えて行われているものですが、今年はさくらサイエンスプログラムの支援を受けたおかげで(先方負担、自己負担の参加者も含めて)、台湾から学生19名(内、ベトナム人1名、フィリピン人1名)と教員1名、タイから学生4名と教員2名、韓国から学生2名(中国人2名)と教員1名、フィリピンから学生2名の他、ドイツの研究者1名が参加して総勢32名の過去最高の規模となりました。

日程

2月18日(月) 開講式、新潟大学と各姉妹校の紹介(参加者の自己紹介を含む)、市内観光
2月19日(火) 集中講義(最適化とORの基礎)、論文発表会(8名による口頭発表)
2月20日(水) 集中講義(多目的最適化の社会・安全システム計画への応用)
研修旅行に関する講義(最適化アルゴリズムとの関係)、歓迎会
2月21日(木) 国際シンポジウム(海外研究者による最新の話題、6講演)
2月22日(金) 日本事情研修旅行(西福寺見学、南魚沼市の工場見学(Hakkai㈱)、ニューグリーンピア津南でのスキー体験学習)
2月23日(土) スキー体験学習(グループに分かれての滑降練習、報告会)

1日目

開講式において、新潟大学の紹介に引き続き、参加者による姉妹校の10大学から大学紹介を行ってもらいました。午後の市内視察で、朱鷺メッセ、北方文化博物館、瓢湖を訪れ新潟がどんな都市なのか分かったようです。城山温泉で入浴と食事をして、日本の文化と慣習に触れてもらいました。

北方文化博物館見学

2日目

午前中に田中環教授(新潟大)の集中講義「数理最適化とオペレーションズ・リサーチの基礎」、午後には参加学生から選抜された8名の論文口頭発表を行ってもらいました。

授業風景

3日目

午前中には、週末行われる研修旅行のガイダンスを行いました。特に、スキー体験学習に向けて、田中教授から用具の説明だけでなくスポーツ科学から見たスキー技術の数理的側面を解説しました。傾斜のある雪面上でスキー板をどのように制御するべきかを二変数関数の勾配ベクトルと等高線の関係から直感的に学習してもらいました。午後からは、尹禮分教授(関西大)の集中講義「多目的最適化の社会・安全システム計画への応用」を通して最適化の応用例を学びました。熱心な参加者からは質問もありました。その後、夕方には歓迎会で新潟大学の学生と楽しい時間を過ごしました。

4日目

参加者全員が大学内のライブラリーホールで行われた国際シンポジウムに参加して、海外研究者による最新の6つの学術講演に熱心に耳を傾けていました。終了後、翌日から研修旅行に出かけるため、一足早く修了証書授与式を行いました。大学ごとにステージ上で修了証書を手渡したところ、皆さん嬉しそうに互いに記念写真を撮っていました。

修了証書授与式

5、6日目

最後の2日間は、一泊二日で日本事情研修旅行に出かけて南魚沼市の地域企業見学と津南町でスキー体験学習を行いました。最初に、工場見学の前に、越後日光ともいわれる西福寺を訪れました。参加者全員がその彫刻美に感動していました。その後、Hakkai株式会社を訪問し、自動化製造工場内を見学しました。日本の工業技術の最先端を見ることができて大変良かったとの感想が寄せられました。

その後、津南町のニューグリーンピア津南ホテルに滞在し、約1日半の間、スキー体験学習、温泉、食事、スカイランタンなどで参加者全員が楽しく過ごすことができました。特に、全員が怪我もなく、スキーを楽しむことができました。ほぼ全員がリフトに乗って自分なりのスキー滑降ができるようになりました。どうやら、教室で学習した等高線と勾配ベクトルの関係が実体験で理解できたようです。

工場見学(Hakkai㈱)

本プログラムにより、東アジアの姉妹校とさらなる交流や共同研究推進への足掛かりができたと確信しています。最後に、このような機会を与えていただいた「さくらサイエンスプログラム」をはじめ、本プログラムの実施を支えて頂いた多くのスタッフの皆さんに深く感謝申し上げます。

体験報告会と閉講式