活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第432号

中国の優れた計算機科学専攻学生のための研究・文化交流プログラム

岡山大学からの報告

 2019年2月17日から24日までの間、「さくらサイエンスプラン」の支援により、東北大学の計算機科学分野の大学院生3名、学部生7名、教員1名を岡山大学に招へいしました。

 東北大学は中華人民共和国遼寧省瀋陽市にある総合大学であり、岡山大学とは2015年に大学間交流協定を締結しています。中国有数のIT企業Neusoftが東北大学から生まれたことからわかるように、計算機科学の分野で優れた研究と教育を行っています。本プログラムでは、計算機科学専攻の優れた学生を招き、研究交流、科学技術交流、文化交流を目的として様々なイベントを実施しました。

 研究交流では、第一に、岡山大学の情報系の9研究室がプレゼンテーションやデモの形で最新の研究内容を紹介しました。東北大学の学生達は各研究室の説明に聞き入り、数多くの質問をしていました。中には自身の研究と同じ分野の研究室に強い興味をもち、その日のプログラムが終了した後も数十分に渡り議論を続けた学生もいました。

コンピュータアーキテクチャ学研究室見学

 第二に、両大学の学生によるワークショップを開催しました。岡山大学のゼイネップ・ユジャイ助教による基調講演「Mobile interaction for social robotics」の後、東北大学の学生10名と岡山大学の学生8名によるスライド発表を行いました。その後会場を大学附属図書館に移して同じ18名の学生を発表者とするポスターセッションを開催しました。発表内容は人工知能、ロボット、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティ、ゲームなど多岐に渡り、各ポスターの前では東北大学と岡山大学の学生による熱心な議論が行われていました。

ポスターセッション

 科学技術交流では、兵庫県の播磨科学公園都市にある大型放射光施設SPring-8およびX線自由電子レーザー施設SACLAと、倉敷市の水島臨海工業地帯にあるJFEスチール株式会社西日本製鉄所を訪問しました。JFEスチール株式会社では、広大な敷地内をバスで移動して溶鉱炉や圧延工場を見学しました。東北大学の学生は計算機科学専攻ですが、日本の鉄鋼業にも大いに関心を持ったようで、見学後の懇談会で、日本における鉄鋼業の位置づけや中国と日本の鉄鋼業の違いに関する活発な意見交換が行われました。

SPring-8の見学

 文化交流では、姫路城の見学、姫路城に隣接する好古園での抹茶体験、香川県琴平町にある中野うどん学校での麺打ち体験、後楽園の見学、倉敷美観地区の見学を行いました。

中野うどん学校での麺打ち体験

 また、文化交流の一環として、東北大学の学生10名と岡山大学の学生10名によるグループディスカッションを行いました。20名の学生を5グループに分け、グループ毎に異なるテーマで議論してもらい、その結果を模造紙にまとめて説明してもらいました。両大学の学生は英語や筆談を駆使しながら両国の類似点と相違点を整理する作業を行っていました。これにより学生達の距離は大きく縮まったように思います。直後に行われた懇親会も大いに盛り上がりました。

グループディスカッション

 本プログラムは昨年に続いて2回目です。今回も、東北大学の学生達は日本の科学技術や文化に大いに興味を持ったようで、全員が再来日を強く希望していました。この経験を活かし、今後も東北大学との学生交流を続けていきたいと考えています。

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