活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第421号

低炭素時代に適応した建築環境技術を継承する研修プログラム

北九州市立大学 福田 展淳さんからの報告

 資源と環境容量の限界、成長の限界、人口増の限界、欲望の限界などにより、人間社会は21世紀に入り成長が困難になっており、縮小を前提に世界を組み立て直す必要があります。一方、特に九州エリアでは近年発生した地震や水害といった自然災害全般に対して安心できる住環境づくりが求められており、山間部から北九州市や福岡市のような都市まで、地域全体に適した災害技術開発を継承していくことが重要です。

 本プログラムは山間部型住宅(大分)や都市型住宅(エコハウス)を対象に、環境に配慮した行動を自ずと取り得るような実践事例について研修を行いました。中国の吉林建築大学から5名、青島理工大学から5名、計10名の学生と引率先生1名が2019年2月15日から2月24日の10日間、「A.科学技術体験コース」活動を行いました。

日本伝統住宅や環境住宅の見学

 初日は来日後ガイダンス、参加者自己紹介、科学技術体験コースの説明を行いました。その後、環境共生型サスティナブルデザイン、省エネルギー及び自然共生の居住環境、高齢者住宅づくりの科学、バリアフリーの家づくりの科学、地震に対して安心できる住環境づくり、賢い建物の使い方の科学等をテーマに授業を行い、留学生に日本の環境住宅の理念や構造を理解してもらいました。

現場の授業風景

 また、大分県豊後高田市エコハウスモデル等の住宅を見学しました。現地の計測や詳細な測量によって、日本伝統住宅や環境住宅の性能への理解を深めます。

環境建築の見学

 さらに、日本の文化を理解してもらうために、お寺や町の見学も重ねました。

 修了式では修了証書を渡し、それぞれにプログラム参加しての感想を述べていただきました。

お寺の見学

 招へいした学生はみんな建築を専攻しており、さくらサイエンスプランに参加して、滞在期間に様々な発見をし、刺激を受け、日本の環境住宅への理解を深め、環境デザインや建築デザインの関係について改めて見つめてくれたことと思います。人々の暮らしを楽しみ、より豊かに住空間を創造すると共に、自然と共生し、地域社会環境においてコミュニティーを育成していく活動に招へい学生の活躍が期待できると考えます。

修了証書とともに
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