活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第376号

九州大学ーダッカ大学 頭脳循環ネットワーク構築のための研究交流プログラム

九州大学からの報告

 2019年1月27日から約1週間、さくらサイエンスプランの支援によりバングラデシュダッカ大学の幅広い分野から優秀な若手の先生方9人と引率のシニア教員2人を九州大学にお招きしました。

来学直後にガイダンスを終えた後

 初日と2日目は本学の伊都キャンパス及び筑紫キャンパスの研究施設の見学ツアーを行いました。水素ステーション、プラズマ境界力学実験装置、電子顕微鏡など様々な大規模実験装置を見た皆さんは大変強い関心を持ったようで、多くの質問が飛びました。また、1日目の夜には本学に留学しているダッカ大学卒業生主催の歓迎会が行われました。

 3日目以降、ダッカ大学の皆さんはそれぞれ自身の専門と近い研究分野の九大教員の研究室を訪問し、実験装置を使った演習や研究セミナーなどを体験しました。

 例えば、ダッカ大学電子工学科のIslam先生は九大理学研究院の木村崇教授の研究室を訪問し、最新の微細加工技術を学びました。限られた時間でしたがシリコンウェハーの劈開、基板洗浄、薄膜スパッタとリフトオフ法による微細電極の作製等の実験を体験しました。

木村研究室で学生から実験装置の説明を聞く Islam先生

 土壌や水の汚染に関する環境分析と環境保全技術の開発が専門のSayma先生は九大総合理工学研究院の林信哉教授の研究室を訪問し、放電プラズマを用いた環境保全技術について学びました。電気工学的手法で水や空気、土壌の殺菌など環境改善の実験を見るのは初めてとの事で、薬剤・薬品を用いない環境改善技術に大変興味を示されていました。

放電プラズマの生成法の説明を受けるSayma先生(右端)

 情報科学が専門のRabbani先生は本学システム情報科学研究院の伊良皆教授の研究室を訪問し、ブレインコンピュータインタフェイスに関するセミナーに参加しました。また、脳波やNIRSを用いた脳機能の研究の実験に参加し、最先端の研究を体験しました。

脳波に関する実験に参加したRabbani先生

 Miah先生は本学農学研究院の土居克美教授の研究室のセミナーに参加し、好熱性微生物の生態と耐熱性酵素のバイオテクノロジーへの応用開発やウイルスのガン誘発と抑制機構などについて情報交換を行いました。また、ダッカ大学で乳酸発酵現場での微生物同定を行なっているとのことで、土居研究室で行っている同定実験、乳酸菌の取り扱い実験を見学しました。

Miah先生と土居先生

 ダッカ大学はバングラデシュのトップ校ですが、実験装置などの制約から理論研究が中心とならざるを得ないとの事で、今回本学を訪問した皆さんは恵まれた実験設備や先端的な研究内容に大いに感銘を受けたようでした。今回の事業を契機として、今後も本学とダッカ大学のネットワークを発展させていきたいと考えています。

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