活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第341号

東アジアにおける繊維系グローバル産業人材の育成

福井大学からの報告

 2016年度から始まった本プログラムでは、異なる研究分野からアプローチすることにより研究の相互交流を行うことで、単に自分達の専門領域を伸ばすだけでなく、国際的視野で幅広い観点から、複合的な研究テーマを俯瞰し、現実社会の課題に対して解決策を示すことのできる学生や若手研究者を育成し、より実践的なグローバル人材養成を行うことを目的として、中国(天津工業大学)、ベトナム(ダナン大学)、インドネシア(ジェンデラルスディルマン大学)の3か国から合計9名の学部生、大学院生、若手教員を招へいしてきました。

 今年度は、2019年1月14日に来日しプログラムを開始しました。今年の福井は昨年と異なり雪もほとんど降らず冬季にはめずらしく温和な気候でしたが、それでも招へい学生達は、その寒さに震えながらもわずかな粉雪に感動していました。

ワークショップの開始(これから相互に研究紹介です)

 まずプログラムのスタートとして、異なる研究分野間の交流をテーマに、本学の学生達とお互いの研究成果をワークショップでポスター発表しました。招へい学生・本学の学生共に「相手に研究内容を伝えるにはどうしたらよいか」と考える点で貴重な体験となりました。なかには類似する研究テーマを抱える学生達がお互いに、それぞれの視点からアドバイスしあう場面も見られました。

ワークショップにて(真剣に議論しています)

 また、研究室未配属の招へい学生はそれぞれの国の食文化をはじめ伝統文化の紹介や大学の様子などを発表し、互いを知り合う機会ともなりました。実習では、抗生物質の微生物による定量や耐熱性酵素の精製をはじめナノファイバーの作成などバイオ系から材料系までの基本操作から細胞培養への応用やバイオセンサの構築など発展的なことまで幅広く学びました。

超好熱菌からのタンパク質の精製

 大学内外のツアーでは、本学産学官連携本部計測・技術支援部の見学、福井県工業技術センター、日華化学株式会社研究所の訪問など、最先端の分析装置、施設に触れることができました。最新の分析機器を間近に見ることができ、招へい学生は熱心に質問をしていました。

 休日は、福井市立郷土歴史博物館を訪れ福井市の歴史についても勉強しましたが、オーディオガイドを使用したことで福井の歴史への理解がより一層進んだようでした。ここでの目玉は何と言っても和服の試着コーナーでした。男女ともに博物館の学芸員の方に手伝ってもらい和服の試着に挑戦しました。女性は勿論のことですが、男性も日本のサムライに変身できて大変好評でした。日曜日はえちぜん鉄道に乗って奥越の勝山市まで小旅行しながら福井県立恐竜博物館を見学しました。最終日は、日本酒の酒蔵も見学し、麹づくりやもろみの醸成など日本酒の奥深さを学びました。

日本酒の酒蔵で発酵タンクを覗いています

 本プログラムに参加した学生、スタッフは日本の充実した教育・研究環境を実験・実習を通して身近に知る機会を得たことに大変喜んでいました。受け入れスタッフの学生達にとっては、外国人学生との交流のみならず自分の研究を見つめ直す良い機会であり大きな収穫を得ることができました。

 最後になりましたが、このような貴重な機会を与えていただいた「さくらサイエンスプラン」に厚く御礼申し上げます。

福井県恐竜博物館にて
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