活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第327号

インドの大学生が名城大学と日本のナノ材料研究の最先端を学ぶ

名城大学からの報告

 名城大学では、2018年12月1日から9日にかけて、インド・ゴアのデンプ人文科学大学の化学科および物理学科の学生9名と引率のDurga Kamat助教を迎え、ナノ材料研究を中心に、日本の先端科学技術を紹介する国際交流プログラムを実施しました。

 12月1日の正午前、デンプ人文科学大学の一行を中部国際空港に迎えました。2日は日曜日ということでトヨタ産業技術記念館を訪問し、近代日本の発展を支えた基幹産業の一つである繊維機械と、現代の日本を支える自動車産業の技術の変遷の見学を通して、日本の産業技術史の理解を深めてもらいました。

トヨタ産業技術記念館・繊維機械館

 3日からは、本学のナノマテリアル研究センターの教員の協力を得て、カーボンナノチューブの作製や透過電子顕微鏡を用いた観察、コロイド溶液を利用したナノ粒子の観察など、ナノ材料に関する様々な実験を体験してもらいました。招へい学生の皆さんは、皆、興味をもって熱心に取り組んでいました。

コロイド溶液を用いたナノ粒子の実験

 5日には、カーボンナノチューブの発見者である本学の飯島澄男終身教授とKamat助教に加え、本学の光デバイス研究センター・プラズマバイオ科学技術研究センターのセンター長を講演者とするシンポジウムを開催し、ナノ材料・青色LED・プラズマ応用の各分野の最先端の研究紹介を行ないました。また、終了後には、本学の赤﨑・天野ノーベル賞記念展示室やナノマテリアル研究センター・光デバイス研究センターの研究施設の見学を行ないました。飯島教授の名前を知っている招へい学生も多く、シンポジウム終了後は、飯島教授を囲んでの写真撮影会となりました。

飯島澄男終身教授を囲んでの写真撮影

 6日は、あいちシンクロトロン光センターを訪問し、放射光施設の概要と放射光を利用した高度な分析手法について紹介しました。皆、熱心に聴講し、大型装置が林立する放射光施設内では、驚嘆の声も漏れました。

 以上に加え、本学の応用化学科の学生がポスターセッション形式で、招へい学生の皆さんに英語で研究発表する研究交流会を開催しました。招へい学生の皆さんは非常に熱心に聴講し、各ポスターの前では活発な質疑が行なわれました。交流会終了後には、応用化学科のラボツアーも開催しました。また、終了後のカレーを囲む懇親会では、お互いの連絡先を交換するなど、個人レベルでの国際交流も深まったようです。

研究交流会のポスターセッションの様子

 このほか、日本文化への理解を深めてもらうため、本学からほど近い熱田神宮・八事興正寺の見学を行い、神道や仏教の精神の紹介や儀式・マナーの体験を通して、理解を深めてもらいました。招へい学生はヒンズー教徒が多かったですが、皆、真摯な態度で説明に耳を傾けていました。さらに、日本文化を体感してもらうことを目的に書道教室も実施しました。師範の先生からの日本の書道についての説明のあと、全員に書道を体験してもらいました。筆を手にするのは初めての学生ばかりで、最初はかなり苦労している様子でしたが、最後には立派に仕上げることができました。

書道教室の様子

 短期間ではありましたが、研究や科学技術の紹介にとどまらず、大学間の教員・学生の交流も深まり、本学にとっても有意義なプログラムであったと確信しています。本学の教員が、デンプ人文科学大学に訪問することも既に決定しており、今後は大学間や日印二国間の交流をさらに発展させていきたいと考えています。

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