2018年度 活動レポート 第317号:東京都市大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第317号

環境にやさしい日本の水資源の循環プロセスを学ぶ日韓交流プログラム

東京都市大学からの報告

実施期間は、2019年2月5日~2019年2月11日の1週間で、「環境にやさしい日本の水資源の循環プロセスを学ぶ」というテーマで、東京都市大学横浜キャンパスのゼミとフィールド調査へ参加し、水環境に関する調査、調査法、現状、対策について学び、体験、交流ができました。日本で初めてISO14001とエコキャンパスに認定された大学の施設等を学習および体験しました。

多摩川の日韓大学生による水質分析の様子

日本の水資源の循環プロセスを学ぶためのコース

先端技術を駆使した環境にやさしいキャンパスと国際環境規格ISO14001に日本で初めて認定された東京都市大学横浜キャンパスを見学してもらい、環境側面を常に認識し、環境への影響を評価し、環境汚染を予防し、省資源・省エネルギー、資源のリサイクル・廃棄物の削減および化学物質の適正管理に積極的に取り組むことにより環境負荷の軽減に努め、これらの継続的改善を推進していることを伝えました。

また、キャンパス内において、優れたランドスケープを実現したビオトープ、東京都市大学方式人工面の再緑地化技術試験場、グリーンカーテン、他のグリーンインフラ(緑地空間)、講義棟などを見学しました。水質分析と水利用・管理の先進技術である高性能の水質分析機器室、実験室、PM2.5計測装置、キャンパス内の排水処理施設(グリーストラップ)、雨水採取装置(林外雨、林内雨)、樹幹流採取装置、キャンパス内の雨水流出抑制施設をエコキャンパスコースにし、極めて限られた水資源に対して河川の流量と水質を保つ先進事例である横浜市都筑区内の雨水流出抑制施設、都市河川について学習することができました。また、都市域では欠かせない下水処理の先進事例として東京都内の水再生センターを訪問し、専門職員による説明と質疑応答ができました。

東京都の水再生センターにて

学生交流および参加型・実践型のプログラムの実施

水質改善および復元に成功した事例として東京都の代表的な河川である多摩川(多摩川地点(二子玉川)、野川地点、以上2地点)にて「さくらサイエンスプログラムの日韓大学生による合同水質調査(気温、水温、pH、EC(電気伝導率)、硝酸イオン濃度、アンモニウムイオン濃度、リン酸イオン濃度、大腸菌群数、大腸菌数、以上9項目)」の実施をしました。

多摩川フィールドワークの様子

また、「さくらサイエンスプログラムの日韓大学生による水質調査結果の報告会」を開催し、グループ発表、学生交流、意見交換、互いの理解を深めることができました。2019年2月5日~11日、韓国の慶熙大学校Kyung Hee Universityの教員1名・学生10名と、東京都市大学の学部生14名、引率者1名、協力教職員4名で実施しました。

シンポジウム開催

また、修了式および懇親会を実施しました。実施責任者であり東京都市大学学長である三木千壽先生からの修了証(英文1枚、和文1枚)が教員および学生一人一人に授与されました。

修了式にて