2018年度 活動レポート 第312号:国際湖沼環境委員会

2018年度活動レポート(一般公募コース)第312号

中国湖南省教育関係者が日本の環境教育と科学技術を学ぶ

国際湖沼環境委員会からの報告

さくらサイエンスプログラムで招へいされた湖南師範大学附属小中学校の教員等一行10名は、平成31年1月23日から1月30日までの8日間、滋賀県において科学技術交流活動を行いました。

今年度、湖南省と滋賀県は友好提携35周年を迎え、湖南省からの「日本の科学技術や環境教育について知りたい、特に琵琶湖を擁する滋賀県における環境保全の取組等について学びたい」との要望に応え2015年度より継続して実施されている交流事業を、本年度も引き続き実施しました。

2日目

草津市のくさつエコスタイルプラザを訪問し、最先端のごみ処理技術を見学しました。施設を見学する前に、この施設が単なるごみ処理施設ではなく、環境学習を通じて持続可能な実践活動やまちづくりへ繋げる取組等も行っていることの説明を受けました。その後、子ども向けの『買い物ゲーム』など環境教育プログラムを体験しました。

環境教育プログラムの体験

3日目

滋賀県内の企業を訪問し、学校と連携した取組や企業における地域での環境保全活動について説明を受けました。先進的な観測機器を使った環境測定の様子やごみ処理パッカー車の見学も行いました。

県内企業を見学

午後は、中学校を訪問。理科の授業を見学し、生徒と一緒に実験の観察や顕微鏡観察を行いました。参加者同士で熱心に教科書を見比べる場面もありました。先生たちとの交流では、今後の交流についても意見交換を行いました。

中学校での授業参観

4日目

琵琶湖博物館にて顕微鏡とプランクトンネットの取り扱い方法の説明を受け、授業での活用について学びました。その後、顕微鏡を使っての実習の他、博物館内を見学しました。

6日目

午前中、滋賀大学環境総合研究センターの市川教授による「日本の環境教育と科学技術」、午後からは同センターの石川准教授による「環境観測機器の紹介等と環境教育」と題する講義を受講しました。

7日目

午前中に6日目までの講義や見学等を基に、今回のプログラムで学んだ科学技術や環境教育を参考に、帰国後に実践しようとする環境教育のレポートについて発表する準備を行いました。

午後から、作成したレポートをプログラムの成果として発表するとともに、今年がプログラムの実施4年目に当たるため、過去3年間のプログラムが湖南省においてどのように活用されているかについての発表も併せて実施しました。

発表する参加者

本交流事業が、湖南省における科学技術や環境教育の更なる発展と、両国互いの交流の促進、将来の日本への留学等につながれば、と思っております。

閉講式後の集合写真