活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第304号

東アジア先端材料科学技術者養成講座

熊本大学からの報告

 熊本大学パルスパワー科学研究所の主催で、2019年1月20日から27日の日程で表記の講座を実施しました。このプログラムは、2016年の1月に韓国の培材大学を迎えて実施したのに引き続き、新しくラオス、ルアンパバーン市にあるスパノボン大学を加えた2大学の参加を得て実施しました。今回はスパノボン大学に材料工学科が本年度に新設され、それを支援している韓国培材大学と連携する形での実施となりました。

<1月20日>

 福岡空港で出迎えの後、バスで熊本市内まで移動し、ホテルのチェックインとなりました。今回は到着便の時間差から、別々での移動となりましたが、夕刻には全員が揃い、オリエンテーションを行いました。

講義風景

<1月21日>

 日本の科学技術史の講義とキャンパスの見学ツアーを実施しました。残念ながら、五高博物館と工学部資料館は熊本地震の被災により改修中で外からの見学となりました。幸い工学部資料館はWeb上に館内の様子をGoogleのストリートビューで公開していたので、模擬的な見学を実施することができました。途中、図書館も飛び入りにて見学させてもらいましたが、特にラオスではまだ図書館が十分に整備されていないとのことで、学習環境の違いにも驚かれたようです。加えて、パルスパワー科学研究所の主要な実験施設の見学も実施しました。夕刻には、日本側の協力者や学生を交えた懇親会を実施しました。学生たちはすぐに友達になり、メールアドレスの交換などをしていたようです。

<1月22日>

 熊大Mgを開発したことで有名な先進マグネシウム国際研究センターの見学と、衝撃エネルギーを用いた材料加工の講義が行われました。

先進マグネシウム国際研究センター見学

<1月23日>

 先端新素材創製・解析技術に関する基礎の講義と、パルスパワー科学研究所にある爆発衝撃実験施設を利用した観察実験を実施しました。

<1月24日>

 午前中に爆発衝撃実験施設で材料加工実験を実施しました。今回は爆発成形で金属板のレリーフを作製しましたが、参加者の多くは自分の氏名をデザインしたネームプレートを作成して、「世界に一つだけの宝物」と喜んでいました。この実験にはアルバイト学生に加えて多くのボランティア学生が協力してくれました。午後には12月にリニューアルオープンした熊本博物館を見学し、多くのインターネットを活用した展示に驚いていたようです。

衝撃エネルギーを用いた材料加工(爆発成形)実験の準備風景

<1月25日>

 川尻にある「くまもと工芸会館」で鍛冶の現場作業などを見学した後、ルネサスセミコンダクターマニュファクチャリング㈱を訪問しました。同社では、全員にクリーンスーツを用意してもらい、クリーンルーム内の見学まで準備して頂きました。

鍛冶作業に見入る参加者たち

<1月26日>

 午前中、エネルギー材料に関する講義を聴講した後、午後には全員がパワーポイントを用いて英語での発表会を開催しました。ラオス側の学生はコンピューターの使用経験が少なく、苦労したと聞いていますが、全員が上手にほぼ時間通りに発表をこなしていました。その後、参加者全員に参加証の授与を行い、簡単なお別れパーティーを実施してすべての行事を終わることができました。

最終日交流会後の修了証の授与

 翌日は、早朝からの移動で、無事帰国の途に就きました。特にラオスの学生さんには母国との差が大きかったように思われましたが、両国の学生さんともに日本の先端的技術に触れたことで、今後の学習の大きな糧にしてもらえると確信しています。参画した日本の学生さん達も、国際交流の重要性を認識してくれたようでした。

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