活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第302号

ミャンマーの大学基礎実験物理学教育の向上を目指す教員への技術研修

岐阜大学からの報告

 岐阜大学は、文部科学省の「日本型教育の海外展開事業:2017EDU-Portニッポン応援プロジェクト」の指定を受け、ミャンマーの大学基礎実験教育の教員研修システムの構築を支援しています。その第1段階が「実験物理教育」です。

 さくらサイエンスプランにより平成30年11月1日〜11月10日の日程で、ミャンマーから10名の若手教員を招へいし、技術研修プログラムを実施しました。招へいしたのは先方での教員研修システムの中心となる拠点大学の教員です。また研修を積んだ教員が、毎年開催される「実験物理教育ミャンマー全国大会」において若手教員を研修するというサイクルを築くことを期待しています。

 本招へい後に開催された第3回全国大会(平成30年11月17日-20日、於:マグウェイ大学)では、35大学から参加した約90名の若手教員の研修に臨み、実験の教育技術の向上に大いに貢献することになりました。このような支援を継続して提供することにより、実験教育の向上を物理のみならず自然科学全般に波及できることを期待しています。

 誤差計算などの実験の基礎に関する講義の後に岐阜大学教育学部物理実験室にて、教育学部理科教育講座1年生向けの基礎物理学実験の研修を実施しました。ミャンマーでも取り組んでいる3つのテーマを、日本人の学部生・院生やミャンマーからの留学生の支援の下で取り組みました。データのとり方、解析、考察、そして発表・討論という、実験教育の一連のプロセスを研修しました。特に発表では、日本型教育の特長である「アクティブラーニング」を提供し、実験教育の新鮮さを実感してもらいました。

岐阜大学教育学部物理実験室にて基礎物理学実験の研修

 招へい者の帰国後に開催される、第3回実験物理教育ミャンマー全国大会で使用する器具を製作しました。ほぼ全員が工作・モノづくりの経験が非常に浅く、例えばコピー紙をまっすぐに切る、厚紙で円を切り取る等々、苦労していました。エレクトロニクス関係で博士の学位を取得したという教員でも、回路図はそれなりに描くことはできても実際の回路製作には不慣れで、四苦八苦していました。

第3回実験物理教育ミャンマー全国大会で使用する実験器具を製作

 11月4日(日)には岐阜市科学館を見学しました。自然科学の珍しい展示やプラネタリウムを鑑賞するとともに、子ども向けの理科実験教室に参加し、科学の楽しさを肌で感じました。

岐阜市科学館前にて

 11月8日(木)には、島津製作所創業記念館(京都市)を訪問し、学芸員の方による明治以降の日本の科学技術の進展の紹介に聞き入りました。またノーベル賞受賞者の田中耕一博士の科学技術に取り組む若者への期待に対するビデオにくぎ付けになりました。

島津製作所(京都市)にて

 11月10日[土]に、10日間の研修の成果と今後の取り組みについて、引率教員も含めて13名全員が発表し、11月17日からの全国大会での若手教員への研修支援の決意なども述べられました。

研修の成果と今後の取り組みについて発表

<帰国後>

 11月10日、10日間の滞在を終えてミャンマーからの教員が帰国し、「さくらサイエンスプラン」は終了しました。全員無事に帰国したとの報告と共に、お礼のメール、そして日本で印象に残っていることについてのレポートも各自より送られてきました。ここにその一部を紹介いたします。

<参加者の感想>

Ms. Moe Thu Zar Lwin (From Meiktila University)

 I have the pleasure for inviting thirteen partnerships including me from six universities in Myanmar.

 I found that this program is very satisfied and interesting. Especially、 the plans for the trainers are detail、 responsible and enjoyable. During these 10 days training period、 I studied the teaching and learning style of Japanese students、 the impressive view of the science museum、 the trip to the SHIMADZU Foundation Memorial Hall and experimental report and outcomes concerning about EPE program. As the short-term program、 the schedule and the plans for us are absolutely complete. In my opinion、 the program period is may be 1 month or a little longer for studying undergraduate experimental physics education in Gifu University in detail as a teaching staff of Myanmar University.

 I highly recommend SAKURA Program by my resulting experiences in Japan. I am greatly thankful to all of the Program Coordinators.

Ms. Aye Myat Wai (From Mandalay university)

 I would like to summit some impressions about the SAKURA program.

 From the SAKURA program、

  • I was trained to upgrade experimental physics education (EPE) for the BSc primary level. So、 I have got so many knowledge such as how to maintain apparatus、 precise measurement method and error analysis for experimental physics education (EPE).
  • I have known the active learning and lesson study styles from Japan (Gifu University).
  • I have seen that the students from Japan (Gifu University) do experiments with modernize instruments and developed techniques and make presentations very actively.

 So、 I would like to say some impressions that this program is a good program. I am very satisfied and interested in this program. I would like to request you to invite not only the teaching staffs but also the students from Myanmar Universities more frequently than present. If so、 Myanmar education will become high-quality education through invitation and dispatch to the training.

Ms. Su Su Hlaing (From Yangon University)

 Firstly、 thanks for the opportunity to come with the SAKURA SCIENCE PRPGRAM. I got a lot of knowledges such as active learning for study and lessons、 different learning technology and vehicles different cultural forms. We are very happy between the program times. Living conditions and foods travels were smooth that the duration times. Coming Monday、 I have to share my knowledges、 get from the SAKURA SCIENCE PROGRAM.

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