2018年度 活動レポート 第223号:名古屋大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第223号

保健学領域における日韓学術交流に学ぶ

名古屋大学大学院医学系研究科(保健学)からの報告

平成30年11月2日から11月9日の8日間、さくらサイエンスプログラムの支援を受けて韓国・延世大学原州校から保健学領域の大学院生10名を招き名古屋大学大学院医学系研究科(保健学)との学術研究交流会とその後の交流研修を行いました。

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名古屋-延世大学間学術研究交流会・開会式典における記念撮影(11月3日)

両大学間では、それぞれの国で世界に躍進する目標を掲げるトップ大学のひとつとして2010年より活発な国際交流を行っており、その中心となる学術交流会もさくらサイエンスプログラムの支援により開催することができました。医療保健学領域の大学院として延世大学と名古屋大学はともに、看護学、放射線技術科学、検査技術科学、理学療法学および作業療法学の5分野に対応する専攻や講座を有しており、各専門分野での交流を続けています。

今回の学術交流会には延世大学より7名の教員と大学院生17名(うち10名をさくらサイエンスプログラムの支援にて招へい)の合計24名が参加し、名古屋大学からは大学院生および教員など100名を越す参加者があり各研究領域での研究発表と活発なディスカッションが行われました。

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領域別(検査技術学専攻)発表会での発表の様子
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研究室訪問 動作分析デモ (作業療法学専攻)

初日の11月2日には歓迎会、翌日の研究交流会に続いて日本の文化や“ものづくり”で日本を牽引する名古屋にふれる学内外の訪問見学(トヨタ産業技術記念館等)を通して両大学の交流が深められました。その後5日目以降は専攻別での個別交流が行われました。

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日本文化の体験・茶室にて

両国の保健医療領域では、急速に進行する高齢化や医療に取り入れられつつある情報技術、国際競争など、問題や取り組む課題に共通点も多く、それぞれの国が直面する課題や解決策などを扱った研究発表により両大学の大学院生とも互いに刺激された8日間でした。

今後一層の両大学間の交流の発展を国際共同研究等の学術活動につなげる努力や日韓に加え東南アジア地域の他国からの参加を含めた国際学術研究交流会をめざすなど、今後の発展的交流の展望を確認して会を終えることができました。

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文化交流・名古屋城にて