活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第214号

中国・清華大学の学生が日本の最先端エネルギー技術を実体験

産業技術総合研究所エネルギー・環境領域
省エネルギー研究部門からの報告

 2018年11月9 日~17日に、さくらサイエンスプランの支援を受けて、清華大学・自動車工学専攻の教員1名、研究員1名、学生4名、計6名をゲストとして招へいしました。

 9日間のプログラムにおいて、ゲスト一行は、産業技術総合研究所(産総研)つくば東事業所をベースにしてプログラムを進めました。最初に産総研・省エネルギー研究部門で進める水素・燃料電池関連の研究概要の講義を受けました。また東京大学大学院新領域創成科学研究科低炭素工学システム(LCS)講座との合同研究室会に臨み、各自が現在行っている研究内容やその成果をお互いに発表し合い、活発な質疑応答が交されました。

 続いて、同じく産総研・省エネルギー部門で行われている流体工学、エンジン工学、熱工学などに関する研究室を見学させていただき、最新の研究成果に触れる機会を得ました。

写真1 産総研・省エネルギー部門研究室見学の様子

 また今回のプログラムでも主要なミッションの一つである実習を産総研内実験室にて行いました。実習は、固体高分子形燃料電池の主要部材の一つであるガス拡散層を手作り製作する内容で、実習講師を勤めた筑波大学・大学院生の説明に熱心に聞き入り、最初のうちは失敗しながらも何度もトライして、なんとか形にしていく様子が見られました。

写真2 産総研実験室における実習風景

 また、ゲスト一行は、横浜に移動し、横浜国立大学大学院工学研究院システムの創生部門を訪問し、研究室を見学させていただきました。おそらく彼らにとっては初めて訪れる日本の大学であり、興味深そうに研究室の様子を観察していました。

写真3 横浜国立大学で先生の説明に聞き入る様子

 研究室の見学の後は、横浜国大の学生さんが彼らの引率を買って出てくれて、日中の学生が連れ立って同大学キャンパスや横浜市内を視察して回りました。その日の夕刻、横浜市内で歓迎懇親会も開いていただきました。そのころには日中の学生はかなり打ち解けて、お互いにとても親しげにコミュニケーションを取る姿が印象的でした。

写真4 横浜国大 (YNU) モニュメントにて日中の学生
写真5 懇親会にて横浜国大関係者一同と

 最終日には、学生一人一人から今回の訪日プログラムの感想や印象に残ったことなどを発表してもらいました。研究室のみならず、街中でみる日本の様子をとても新鮮に感じたことを率直に話してくれました。最後に参加者一人一人に修了証と記念のバッジが手渡され、すべてのプログラムを終了しました。

 今回のプログラムでは、関係者各位の協力を得て、日本の優れた研究の取り組みや技術を紹介することができた他、大学訪問、合同研究室会の機会を利用して、日中間の学生の交流を促進することができました。中国に戻った一行が日本訪問の成果を総括するミーティングを開いたところ、非常に議論が白熱したそうです。今回学生を引率した張教授は「皆大きな収穫が得られました」と仰っていました。

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