活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第195号

ミャンマーの大学院生が、園芸学の先端技術を学ぶ

千葉大学大学院園芸学研究科からの報告

 平成30年10月11日から20日までの10日間、千葉大学大学院園芸学研究科はさくらサイエンスプランによるミャンマー・イエジン農業大学の大学院生の受け入れを行いました。最終年度となる今年は、教員1名と学生10名が、園芸生産および品種育成の基本的な学問的背景とそれを利用した先端的技術の現状を理解するため、様々な講義や実習を体験しました。

<10月11日>

 到着後、柏の葉キャンパスを訪れました。Luna先生からレクチャーを受け、園芸施設を見学。世界最先端の設備と技術に、多くの質問があり、議論を積極的にしていた様子が印象的でした。その後、松戸キャンパスに移動。ランドスケープで有名な庭園や学部が所有している分析機器の見学を行いました。

写真1 柏の葉キャンパスにて

<10月12日>

 午前中は、近藤教授から果樹園芸学の授業、午後は國分准教授の花卉園芸学に関する授業を受けました。午後は、学部長の小林先生を表敬訪問し、ミャンマーの様子や千葉大とイエジン農大のこれまでとこれからの交流について議論しました。その後、園芸学部内の様々な研究室を周り、現在の研究内容を学びました。

写真2 國分先生の花卉園芸学に関する授業
写真3 小林学部長 表敬訪問

<10月13日・14日>

 週末はつくばに位置する農研機構の科学館と実験植物園に出かけ、大学外の日本の農業に関する研究成果に触れました。また、牛久大仏を訪れると、仏教徒が多いミャンマー人らしく、非常に喜んでいました。さらに、国立科学博物館も見学に訪れ、展示に圧倒されながらも、真剣に見学を行いました。

<10月15日・16日・18日>

 午前中は細胞工学、食品の流通、蔬菜園芸学、植物工場に関する講義と見学授業を受けました。午後は、各自が専門としている分野の研究室に所属し、各先生から実習を受けました。とくに専門の実習では、ミャンマーで行っていない実験などの新しい知識を学ぶことが多かったようです。研究室内では日本人学生ともよく交流し、交友関係を深めていた様子でした。

写真4 松戸キャンパス フランス式庭園

<10月17日>

 大田市場に見学ツアーに行きました。園芸学部出身のミャンマー人が就職している会社を訪問し、ミャンマーの言葉で、日本における花の流通について説明を受けました。先輩に実際にお話しを聞けて、ぐっと日本の花卉産業が身近に感じたと思います。

写真5 大田市場 ミャンマー人の先輩とのショット

<10月19日>

 大学での最終活動日は、朝から日本での活動を振り返り、とくに研究室での実習結果についてプレゼンにまとめました。松戸キャンパスにある100周年記念ホールにて、反省点や、これからミャンマーで実践したいことなどを発表しました。懇親会では、将来日本で修士や博士を取るため、勉強しに帰ってきたい、と熱く語る学生も見られました。

 以上のように、最終年度の受け入れも無事終了いたしました。本プログラムにより、海外に出る機会が限られているミャンマーのたくさんの真面目な学生たちが、日本で10日間、園芸や農業に関する最新の研究に触れ、おおいに学ぶことができました。彼らの今後の人生に大きな影響を与えたのではないかと推測いたします。さくらサイエンスプランの支援に心からお礼申し上げます。

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