活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第192号

核融合研究推進のための日中教育交流の促進と若手人材育成

核融合科学研究所 森田繁さんからの報告

◆1 交流概要

 磁場閉じ込め核融合研究は常伝導装置を用いた短パルス放電実験をほぼ終了し、超伝導装置を用いた「高性能プラズマの長時間放電維持」を最重要課題として実験研究を進めています。また、工学的実証を目指したデモ炉の設計研究も進展しており、その一環として中国では新装置(CFETR)建設に向けた開発研究が活発になっています。長期にわたる研究基盤の形成が必要であり、若手人材育成の促進が国際的に重要な課題となっています。そこで、中国科学技術大学大学院に所属する11名の修士課程1年次の大学院生を日本に招き、日本の核融合研究・大学院教育・科学技術・伝統文化等に関して、幅広い交流を行いました。

◆2 交流報告

<1日目9/16(日)>

 中部空港に到着。核融合研(NIFS)・助教・川本靖子氏が空港で出迎え、NIFSへ引率し、NIFS宿舎(ヘリコンクラブ)へ。

<2日目9/17(月) 敬老の日>

 午前は名古屋市科学博物館でプラネタリウム見学、午後はノリタケの森・トヨタ産業技術記念館訪問。

<3日目9/18(火)>

 午前はオリエンテーション・核融合科学研究所・大型ヘリカル装置(LHD)施設見学。午後は各自5分程度のプレゼンテーション(自己紹介及び将来の抱負)。プレゼンテーションの表現法・内容・英語発表等、全員で検討し、次回へ向けた改良策を議論。その後、日本の核融合研究及びLHDに関する講義。

写真1 核融合科学研究所・正面にて記念撮影。快晴の天気に感激.
お互いの名前(英語と漢字)を覚えるために,大きな名札を胸にぶら下げています。
<4日目9/19(水)>

 午前は地震発生を模擬した防災訓練に参加。土岐市消防隊による消火訓練等を実施見学。その後、核反応・中性子計測に関する講義。午後は不純物輸送・プラズマMHD平衡・不安定性に関する講義。

写真2 核融合科学研究所・大石助教による講義。真剣に聴講している様子がうかがえます。
<5日目9/20(木)>

 名古屋大学藤田隆明研究室訪問。午前は挨拶の後、各自5分程度の改良版プレゼンテーション(自己紹介及び将来の抱負)。研究室の活動について講義(プラズマ実験及び装置紹介)。午後はノーベル賞受賞記念館(理学部・工学部・ノーベル賞展示室)及び名古屋大学博物館を訪問。

写真3 名古屋大学藤田隆明研究室訪問。藤田先生の装置説明に熱心に質問(石 巍:SHI Wei)。
藤田先生は中国人学生が多くの質問をするので驚いておられました。
(日本人学生はあまり質問しないとのことです)
<6日目9/21(金)>

 午前は核融合工学に関する講義(炉工学・炉設計・超伝導工学)、午後はまとめ会合と修士課程での研究報告を英語でのプレゼンターション。その後、世話人自宅に全員を招待し、夕食。食事をしながら、各自中国の文化・習慣・歴史等について5分程度のトッピクス紹介。日本との類似性や相違点を意見交換。

写真4 世話人の自宅に招待。日本の家庭での食生活・習慣・生活様式等を体験し、非常に感激。
各自中国の文化・習慣・歴史等について5分程度のトッピクス紹介し、日本との類似性や相違点を意見交換しました。
良い発表や意見には「スゴイ」を連発。日本語はアニメを通して結構知っています。
<7日目9/22(土)>

 大阪へ移動し、淀屋橋近くのホテルに到着。その後、大阪城・天守閣観覧。

<8日目9/23(日)>

 午前は大阪科学博物館見学。午後は大阪の街を歩きながら日本の歴史・文化を学ぶ。

<9日目9/24(月) 秋分の日(振替休日)>

 京大・エネルギー理工学研究所訪問。京大・山本聡助教に引率いただき、午前は、挨拶、自己紹介改良版プレゼンテーション(自己紹介及び将来の抱負)に続き、京都大学紹介ビデオ聴講。午後はヘリオトロンJ装置に関する講義と装置見学。その後、京都駅周辺の寺院訪問。

<10日目9/25(火)>

 難波駅から南海電車で関西空港へ。午前と午後の2便に分け出発。両便とも無事上海空港到着した旨、連絡を受ける。

写真5 関空から離日。大変にぎやかで,愉快で且つ充実した10日間でした。
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