活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第170号

医療・福祉分野における最新ICT・ロボット技術と人材育成
-日越泰の医療・福祉協力にむけて-

高崎健康福祉大学からの報告

 2018年10月23日から11月1日までの10日間、ベトナム ホーチミン医科薬科大学学生10名および教員1名、タイ タマサート大学学生5名および教員1名を招へいし、科学技術交流プログラムを実施しました。

 最新の支援ロボット開発や実用に関する講義、施設訪問など盛りだくさんの内容でしたが、招へい者からの活発な質疑と、熱心に学ぶ姿勢がとても印象的でした。

写真1 学内初日 代表者の挨拶と記念品授与

<10月25日>

 「医療ロボットの開発と実用」をテーマとした講義では、ロボットと人間の役割の違いや人のロボットへの関わり方など、実例を交え開発者から講義頂きました。科学技術の発展は日進月歩ではあるけれども、それらを扱う我々人間の倫理観や、医療人として利用者の立場に寄り添うことの大切さを考える機会となりました。

 「高齢社会における支援ロボットニーズと医療施設での現状」をテーマとした講義では、支援機器「HAL」、セラピーロボット「PARO」、ハイテク車椅子「COGY」といった、最新技術を取り入れた介護機器を体験しました。招へい学生は初めて触れる機器に興味津々で、使い心地を試しながら機器のしくみや実用における課題などについて学びました。

写真2 介護支援機器「HAL」の装着体験

<10月26日>

 「遠隔医療」についての講義では、近い将来、少子高齢化を迎えるベトナム、タイにとっても必要となり得る医療サービスとあって、日本で既に行われているサービスや技術について多くの興味が注がれました。

写真3 講師を囲んで

<10月27、28日>

 週末は講義室を離れ、大学祭で日本人学生と模擬店巡りをしたり、紅葉が美しい日本の里山でリンゴ狩りや散策をしたり、学生交流と文化体験を満喫しました。真面目で熱心に学ぶ招へい学生もこの日ばかりはリラックスし、もぎたてのリンゴをほおばったり、色づいた木の葉の前でポーズを決めたり、笑顔の絶えない一日となりました。

写真4 リンゴ狩り体験

<10月29日>

 「バーチャルリアリティ(VR)の医療福祉現場への応用」をテーマとした講義では、VRを医療現場でどのように利用できるかという近未来の可能性について、各国の学生が様々なアイデアを出し合いディスカッションを行いました。

 夕方からはお楽しみのフェアウェルパーティーです。アオザイなど伝統衣装を身に着け、来日前から準備してくれた歌や踊りはとても華やかで見ている我々を魅了してくれました。

写真5 修了証を受取り記念撮影

<10月30日>

 福祉機器や最新の技術を積極的に取り入れている施設を訪れました。施設での取り組みや機器について説明を受けた後、各フロアに設置された機器を実際に体験したり、利用者の方と一緒にロボットに触れたりと貴重な体験をしました。

 学生間の交流が活発に行われたことも今研修の特徴です。ホストファミリー学生宅ではそれぞれの国の料理を作って教え合ったり、プライベートの話に盛り上がったりと、同世代の学生ならではのスピード感で互いの距離が近づいた様です。日本人の優しさやおもてなしに触れたことが一番の思い出だという招へい者からの声を胸に、いつか再会する事を決めた本学学生も居る様です。それぞれの志に向けて互いに切磋琢磨してくれることを願ってやみません。

 本プログラム実施にあたり、尽力下さった全ての方々に深く感謝申し上げます。

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