活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第095号

中国疾病対策予防研究所(中国CDC)等の若手研究者との交流事業

国立国際医療研究センターからの報告

 インバウンド政策や円安などの要因により訪日外国人が増加し、2017年には、5年前の3.4倍の2869万人にのぼっています。特に中国からの来訪者は5年前の5.2倍の736万人であり、全体の25.6%をしめています(観光白書2018)。中国と我が国の交流は、ますます活発になっていくことが予想されます。

 本事業は、中国国内における感染症研究を担うことが期待されている若手研究者を11名招へいし、世界的に脅威となっている感染症に対する日本の対応等に関するシンポジウムに参加し、関連施設を訪問することで、研究者間の交流を図るとともに、研究者ネットワークを構築し、将来にわたって、両国の、さらにはアジア全域における感染症対策の強化に資することを目的として、国立国際医療研究センターおよび、国立感染症研究所が共同で2018年7月9日~13日の5日間実施しました。

写真1

<7月9日>

 来日し、午後オリエンテーションを行いました。

<7月10日>

 日本における感染症研究の理解を深めるため、東京大学医科学研究所を見学した。続いて国立国際医療研究センターにて開催された、感染症分野における国際保健医療協力の新しいアプローチをテーマにしたシンポジウムに参加しました。

写真2

<7月11日>

 感染症分野における日本の研究開発研究の現状に関する理解を深めることを目的に、日本医療研究開発機構を訪問しました。その後、国立感染症研究所・戸山庁舎、村山庁舎において、各研究者の専門分野に分かれ、感染症研究に関する最近の動向に関する講義及び意見交換を行いました。参加した若手研究者たちは、どのプログラムにも積極的に参加していましたが、特にこのプログラムでは、時間を超過しての意見交換が続いていました。

写真3

<7月12日>

 千葉県衛生研究所を訪問し、地方衛生研究所における感染症情報の収集、分離、検査業務を見学し、国立感染症研究所とのネットワークによる感染症情報収集体制を学びました。

写真4

<7月13日>

 日本における感染症対応の理解を深めるため、国立国際医療研究センターのトラベルクリニック、新感染症病棟、細菌検査室を見学し帰国しました。

 短い期間ではありましたが、充実した講義や意見交換以外でも、江戸東京博物館を訪問し、日本文化の理解を深めたり、また、ウェルカム・パーティーでは、それぞれの研究分野の紹介を行ったりしながら、日本の研究者との親交を深めました。

写真5

 本事業を通して構築されたネットワークにより、将来的に両国間での共同研究や情報共有が促進されるような仕組みが形成され、継続することができれば、日中二国間だけではなく、感染症のホットゾーンであるアジア全域における感染症対策が強化されるものと期待されます。

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