活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第093号

最先端のものづくりと大学生の協働学習を通じた日台国際交流

九州工業大学大学院情報工学研究院機械情報工学研究系
鈴木恵友さんからの報告

 本プログラムでは、平成30年8月27日から9月5日までの10日間にわたり、さくらサイエンス科学技術体験コースにより国立台湾科技大学から合計11名(学部生10名、引率1名)を招へいしました。

 国立台湾科技大学は、大学間で協定を締結しており、学部生・大学院生を対象に毎年8名~14名程度の学生の短期留学の受入や派遣を実施しています。内容としては、情報工学部の学生を中心にロボットなど協働教育の実施や、本学の国際の研究、海外における英語講義の受講、企業見学など実施しています。本学の学生に海外の学生に触れる機会を与えることで、国際的な感覚を育成するうえでいくらかの成果も確認できています。

 本プログラムの実施範囲に関して、本学においては機械以外に生命など、国立台湾科技大学においては機械の他にデザイン系の学生も参加しています。また実施内容に関しては、台湾から招へいした学生は初めての来日であるため、協働学習の他にスポーツイベントや工場見学、文化体験なども盛り込むこととしました。

写真1 スポーツ交流

 具体的には、(1)市販の全方位ロボットによるPBLの実施、(2)スポーツやカードゲームによる交流イベント、(3)工場見学、(4)最終報告会、(5)交流イベントから共同研究へ発展した事例紹介、を中心に実施しました。

 今回、学生が主体となる活動を通して、互いの意思疎通を積極的に図るようにしています。PBLの内容としては、台湾の学生と本学の学生がチームを組み、チーム毎に全方位ロボットの組み立てキットを用いて研修課題に取り組みました。特に両大学の学生同士の距離感を縮めるために、協働学習に入る前のアイスブレイクとして、学生交流イベントを実施しました。具体的には、チーム毎にスポーツや、懇親会を実施しました。その結果、チーム内のコミュニケーションが活発になりました。先方の引率教員からは、昨年度はチームで実施するカードゲームなど提案されたため、本年度は交流手法として活用しました。その結果、両大学の学生が非常に円滑にコミュニケーションをとることができました。

写真2 ロボット製作
写真3 競技会

 本年度も課題に関する説明資料の主要な部分を敢えて日本語にすることで、本学の学生から台湾の学生に課題内容について理解を共有するように促しました。しかしながら、一部の細かい内容などについては、英語で説明を実施しました。課題の内容としては、全方位ロボットを迷路で操作したときのタイムレースや、全方位ロボットにペンを取り付けプログラムにより絵柄を描くことを中心としました。

 また、工場見学は地元産業に関する理解を深めるため、一番食品や山口油屋福太郎のめんべい工場で実施しました。ここでは単純に食に関する見学ではなく機械工学を考察するように課題を出しました。特に一番食品は役員から対応して頂いたことや台湾の営業スタッフから中国語での説明もあり、企業自体の国際化を体感しました。日程の詳細は以下の通りです。

写真4 工場見学

<スケジュール>

8月27日 午前 空港到着
午後 来学、オリエンテーション(主に日本の生活に関する説明)
8月28日 午前 課題説明
協働学習のチーム割り振り
学生による自己紹介
午後 協働学習(チーム別のロボット製作)
アイスブレイク(カードゲーム)
8月29日 午前 協働学習(チーム別のロボット製作)
午後 協働学習(チーム別のロボット製作)
アイスブレイク(スポーツ交流)
懇親会
8月30日 午前 協働学習(チーム別のロボット製作)
午後 協働学習(チーム別のロボット製作)
8月31日 午前 協働学習(チーム別のロボット製作)
午後 競技会
9月1日 午前 周辺散策
午後 周辺散策
9月2日 午前 周辺散策
午後 周辺散策
9月3日 午前 9月3日  午前: 一番食品工場見学
午後 山口油屋福太郎のめんべい工場見学
9月4日 午前 最終プレゼンレーションの準備
午後 最終プレゼンテーション
送別会
9月5日 午前 空港へ移動
午後 帰国
写真5 送別会にて
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