活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第058号

インドの大学院生ならびにインドネシアの大学生との
ナノカーボン電極を用いた生物電気化学測定の共同研究

佐賀大学大学院工学系研究科 冨永研究室からの報告

 2018年7月24日から8月7日の15日間、インド・ガンジーグラムルーラル大学の大学院生Ponnusamy Arulさん、ならびにインドネシア・スラバヤ工科大学の学部4年生 Riki Hermawanさん、Fariz Hidayatさんの3名を招へいしました。

写真1

 共同研究プログラムとして単層カーボンナノチューブ複合電極の作製とその生物電気化学計測への応用を実施しました。具体的には、単層カーボンナノチューブ複合電極の界面の機能化を目指したデザインドインターフェイスの開発、またそれらのデザイン化電極を微生物燃料電池のアノードへの適用と生体重要分子の高感度検出高感度センサへの展開についての共同研究を実施しました。

 週末は熊本まで足を伸ばして、熊本地震で被害を受けて修復中の熊本城、水前寺成趣園、市街地を訪ねて、日本文化を学んで頂くとともに、日本の家屋等の地震対策が優れていることを実感して頂きました。また、佐賀の理解を深めて頂くために、佐賀市エコプラザや佐賀城本丸歴史館を訪ねて、佐賀のバイオマス産業都市への取組と佐賀市の歴史について学んで頂きました。さらに、九州分析化学若手の会夏期セミナーに参加して、母国研究室で行っている研究成果をポスター発表しました。

 佐賀大学大学院工学系研究科(循環物質化学専攻)における活動の様子をご紹介します。

<共同研究>

 受入研究室オリジナルのカーボンナノチューブ複合電極を作製しました。その電極を用いて、界面をMOF(Metal Organic Framework)で機能化した電極を用いてのグルコース検出高感度センサの開発を行いました。また、既に共同研究を実施しているスラバヤ工科大学のRiki Hermawanさん、Fariz Hidayatさんには、ナノカーボン修飾電極を用いた微生物燃料電池のアノード作製とその性能評価を行いました。研修を手伝って頂いた日本人学生にとっては、実験操作を英語で説明するための良い経験になったと思います。

写真2 カーボンナノチューブ複合電極の作製

 3名の招へい学生さんには、母国大学での研究紹介と本プログラムで得られた研究成果について、各20分程度の英語プレゼンをして頂きました。日本人学部生・大学院生からも、10分程度で各自の研究を英語で紹介してもらいました。

写真3 研究成果発表会

<視察・学会>

 7月28日(土)、第36回九州分析化学若手の会夏季セミナーに参加するとともにポスター発表も行いました。その後、熊本市内に移動しました。熊本地震で被害を受けた修復中の熊本城や市街地を視察しました。大きな石垣が崩れ落ちているのを目にして、地震の大きさを実感されたようです。水前寺成趣園では、日本庭園に大変興味を持たれたようです。かなり暑い日でしたが、体調不良もなく過ごせました。

 7月31日(火)、佐賀市エコプラザ、大隈重信記念館と生家、佐賀城本丸歴史館を訪ねて、佐賀市と日本の歴史との関わりや佐賀のバイオマス産業都市への取組ついても理解してもらいました。

写真4 佐賀城本丸歴史館にて

<日本人大学院生の感想>

 本プログラムをメインでサポートをしてもらった大学院生からの感想です。

 Tさん:インドの学生を担当しました。一緒にご飯を食べ話しているうちに、インドと日本の文化や経済などの違いを学ぶことができました。また、実験結果について討論することで、新たな考え方を知ることができました。本プログラムは僕にとってもいい経験になりました。

 Sさん:私と同じ研究テーマのインドネシアの学生2人を担当し、各自の技術やノウハウを共有しました。実験結果を議論し合う中で、理解がより深まり、課題に対する新たなアプローチを見出すことができました。本プログラムを通して異文化への理解が深まったことに加え、海外の人とも対等に議論する力を養うことができました。

<最後に>

 帰国前日に修了証書の授与式を執り行いました。送別会は、「たこ焼き」パーティーを行いました。招へい学生と日本人が協力して料理する様子は和気あいあいですてきな一時でした。

 最後に、本プログラムを実施するにあたり、ご協力いただきました本学の事務職員の皆様ならびに多大な貢献をしていただいた本学の学生の皆さんに心から感謝いたします。ご支援をいただきました「さくらサイエンスプラン」に深く感謝いたします。

写真5 修了証書授与式のあとで
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