活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第051号

台湾とシンガポールの高校生が、日本の最先端科学技術と環境保全の取り組みを学ぶ

栃木県小山市からの報告

 小山市は、友好交流を行っている台湾高雄市の教育局およびシンガポールアングロチャイニーズインデペンダント校(以下ACS)の協力を得て、2018年8月24日~30日の日程で科学技術と環境を学ぶ優秀な高校生12名および引率者2名を招へいしました。

 台湾の高雄市とは、2017年5月に教育と経済分野の交流に関する合意書を交わして以来、教育旅行の受入を中心に、草の根レベルの相互交流を推進しています。一方、シンガポールにおいては、本市の職員を派遣したり、シンガポールのALTを雇用したりしていることもあり、2017年から、ACSの教育旅行のグループを毎年小山市に受け入れています。

 台湾もシンガポールも国土が狭く、資源も乏しいことから、資源の有効活用と環境に配慮した技術革新を国の重要施策と位置付けています。今回のプログラムを計画するに当たり、目的に沿った学習プログラムの組立だけでなく、合宿所でのごみの分別指導から始まり、市長や県への表敬訪問、そして本市の環境保全の取組等、学習と実践、更に自国では体験できない様々な経験を学生達に提供したいと考えました。

写真1 大久保小山市長表敬訪問

 2日目から3日目にかけて、参加者たちは科学技術館、Tepia最先端技術館、JAXA筑波宇宙開発センター、サイエンススクエアーで日本の最先端技術を視察しました。各施設では、AIやロボットと人間が共存する未来世界や、高齢や国際化社会に対する様々な技術を参加者たちは体験し、説明よりも2倍以上の質問が熱心に寄せられました。

写真2 科学技術館での視察の様子

 4日~5日目は、小山市長および県庁国際課長への表敬訪問の実施、その後、先端科学技術を生かしながら環境に配慮した取組を実施している市内の2つの企業を訪問しました。

 建設機械で世界シェア2位を誇るグローバル企業の(株)小松製作所ではTepia先端技術館で体験したリモート運搬機器の技術が、現場で活用されている様子を見ることができました。また、協栄産業(株)では、ペットボトルからペットボトルを再生するという世界で唯一の技術を有しており、官民が一体となってごみの分別からリサイクルまで徹底的にごみを有限な資源として再生させる技術に、生徒達からの質問が途切れることがありませんでした。

写真3 協栄産業(株)ペットボトルのリサイクル過程の視察

 6日目は、国立小山工業高等専門学校の学生達と、摩擦を利用し物体を走らせるロボットの製作や懇親会の時間を使い、台湾・シンガポール・日本の学生達が研究していることを3か国共通の英語で発表しました。

写真4 学生との簡易ロボット製作および合同実験の様子

 7日目は、ラムサール条約湿地に登録され、本市が周辺地域で環境に配慮した農業を推進している渡良瀬遊水地を視察しました。自然と共存しながら発展していくことの大切さを、貴重な動植物を観察しながら学んだ彼らは、「日本の最先端の素晴らしい技術と日本の人々の温かいおもてなしに非常に感動した」「もう一度来たい」「将来日本で学びたい」という言葉を残し、笑顔で帰国しました。

写真5 渡良瀬遊水地の視察の様子

【プログラム日程】

日程 プログラム 実施場所
1日目 成田空港到着後小山市へ
オリエンテーション
2日目 科学技術館
Tepia先端技術館視察
科学技術館
Tepia先端技術館
3日目 JAXA筑波宇宙開発センター
サイエンススクエアー視察
JAXA筑波宇宙開発センター
サイエンススクエアー
4日目 小山市長・栃木県庁国際課長表敬訪問
(株)小松製作所 小山工場視察
小山市・栃木県庁
(株)小松製作所 小山工場
5日目 協栄産業(株)視察
小山市民交流センター訪問
協栄産業(株)
小山市民交流センター
6日目 国立小山工業高等専門学校訪問 国立小山工業高等専門学校
7日目 渡良瀬遊水地視察
成田空港へ移動、帰国
渡良瀬遊水地
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