活動レポート

2018年度活動レポート(一般公募コース)第020号

南インドSSSIHLとのナノサイエンス分野における研究交流

北陸先端科学技術大学院大学からの報告

 7/20-7/29のスケジュールで、南インドのアンドラプラデーシュ州のSri Sathya Sai Institute of Higher Learning (SSSIHL:サティヤサイ大学)からナノサイエンス分野の研究に携わっている10名(9名の大学院生及び1名の引率教員)を受け入れました。

 今回は化学、物理、バイオサイエンスを専攻しているメンバーから構成されていました。10名のメンバーはそれぞれ松見研究室(5名)、高木研究室(2名)、山口(拓実)研究室(1名)、大木研究室(1名)、高村(禅)研究室(1名)において研修、実験を行いました。

写真1 サンプルを準備するラワンニャさん

 松見研究室においては、金属錯体を電気化学触媒とした光電気化学的水分解による水素/酸素生成に関する実験、スズ化合物をリチウムイオン2次電池負極に複合させた系の充放電測定、ジルコニウム化合物のフッ化物イオンセンシング挙動に関する実験、ペロブスカイト化合物の光電気化学活性のインピーダンス測定による評価等を意欲的に行いました。

 一方、高木研究室では色素を導入したリポゾームを作製し蛍光顕微鏡で観察を行ったほか、研究室内において高木教授の講義やディスカッションが行われました。

 山口研究室と大木研究室においては天然物のNMRによる構造解析の実際について学びました。さらに高村研究室ではペーパーデバイスを用いたELISA法による抗体/抗原の検出と定量法を習得することができました。

写真2 NMRサンプルを準備するクマリ先生
写真3 XPS測定を行うバドラワジ君

 

写真4 分子動力学の講義を聴講する様子

 7/24には浅野学長と懇談する機会があり、日印の大学の研究環境について情報共有が行われ、訪問メンバーと記念撮影を行いました。

写真5 浅野学長室での記念撮影

 本学はSSSIHLと学術交流協定を有していることに加え、同大学の出身教員(R. Badam助教)のほか、同大学出身の大学院生も複数在籍(国費留学生含む)していることもあり、先方の大学における本学への関心は高く、本学内のSSSIHL出身メンバーを通しても日本の研究環境、住環境などについて多くの情報を積極的に得ていました。

 また、彼らの後輩学生にも本学を留学先、進学先として勧めたいとの声も聞かれました。昨年の夏にSSSIHLにおいてもナノテク研究センターが開設され急速に装置環境が改善されているようですが、本研修を通して様々な装置の使用法や新たな測定方法を習得する機会は、機を得ていたようで、積極的に学ぼうとする姿勢が顕著でした。

 10日間に渡った滞在において本学の教員、学生との交流への満足度は高く、今後も何らかの形での交流の継続を望むメンバーが大半のようでした。また、帰国後には本プログラムで学んできたことに関して訪日メンバーが先方の教員たちに報告のプレゼンテーションを行ったとのことでした。

 本年の異常気象による猛暑は南インドからのメンバーにとってさえも想定外のようでしたが、台風による遅延もなく帰途につくことができ、順調にプログラムを終えることが出来ました。

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