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活動報告(一般公募コース) 第003号

ミャンマーのマンダレー大学の学生が植物遺伝資源の分子分析を学ぶ

佐賀大学からの報告

 佐賀大学総合分析実験センターおよび農学部では、2018年5月12日から21日までの10日間、さくらサイエンスプランの支援を受けて、ミャンマーのマンダレー大学の学生(学部生5名、大学院生5名)に、植物遺伝資源の分子分析を体験してもらいました。

<5月12日>

 早朝、成田国際空港に到着後、飛行機・バスを乗り継いで、佐賀大学に到着しました。その後、オリエンテーションを実施しました。

写真1
佐賀大学到着時にツツジの前で記念写真

<5月13日>

 2日間にわたって、植物遺伝資源の分子分析のうちのDNA配列分析について学びました。
 まず、佐賀大学内で、被子植物を任意に採集しました。
 次に、採集した植物からDNAを簡易抽出し、PCR法にて葉緑体遺伝子を増幅しました。遺伝子の増幅を電気泳動法で確認しました。

<5月14日>

 増幅した遺伝子を精製し、そのDNA配列を決めるための実験を行いました。

写真2
DNA配列を決めるための実験

<5月15日>

 新幹線等で熊本駅に移動し、熊本大学薬学部付属薬用資源エコフロンティアセンターで薬用植物の見学をしました。大規模に薬用植物を収集している薬用植物園を見学して、植物遺伝資源への理解を深めました。日本でどうのように植物遺伝資源を管理しているかについて学びました。

写真3
熊本大学薬学部付属薬用資源エコフロンティアセンターで薬用植物の見学

<5月16日>

 2日間にわたって、植物遺伝資源の分子分析のうちの代謝物分析について学びました。
 代謝物分析の第1日目は、圃場で午前中に収穫したカンキツの果皮から精油を抽出し、ガスクロマトグラフにて分析を行いました。水蒸気蒸留法とコールドプレス法の2つの抽出方法を学びました。

<5月17日>

 代謝物分析の第2日目は、ポンカンの葉を凍結乾燥し粉砕した後、有機溶媒による抽出操作を行い、高速液体クロマトグラフを用いてフラボノイドの分析を行いました。各自が調整したサンプルと標準物質とを比較することによって、目的物質の同定を行いました。

写真4
カンキツのフラボノイド(機能性成分)を分析

<5月18日>

 佐賀県内の植物遺伝資源関係研究施設を見学しました。午前中は、佐賀大学農学部附属アグリ創生教育研究センターで農作物全般を見学しました。午後からは、佐賀県果樹試験場で果樹を、佐賀県有明水産振興センターで海苔を見学しました。これら見学により、植物遺伝資源への理解を深めました。日本でどうのように植物遺伝資源を管理しているかについて、ここでも学びました。

<5月19日>

 5/13-14に続き、植物遺伝資源の分子分析のうちのDNA配列分析について実習を学びました。
 招へいした学生が自ら取得したDNA配列をコンピューターで解析しました。

<5月20日>

 引き続き、DNA配列のコンピューター解析を行いました。その後、修了式を行い、バス・飛行機を乗り継いで、成田国際空港に移動し、一泊しました。

<5月21日>

 午前中の便で帰国しました。

写真5
民族衣装を着て、懇親会に参加

平成30年度 活動報告