2017年度 活動レポート 第437号:長崎大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第437号

上海海洋大学の学生が日本の最先端水産研究を学ぶ

長崎大学水産学部からの報告

平成30年2月23日~3月2日の8日間、上海海洋大学の若手教員2名、学生5名を長崎大学水産学部で受け入れました。本交流プログラムでは、長崎の最先端水産研究の学習および日中両国の学術交流を通して、今後の共同研究の可能性を積極的に探ることを目的として行われました。

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長崎大学水産学部玄関前での1枚

1日目

長崎大学へ到着後、プログラム開講式において、両大学の教員の挨拶、参加学生の自己紹介が行われるとともに、プログラムの概要・スケジュールが説明されました。その後、長崎大学内のミュージアム(水産ミュージアム・下村脩名誉博士顕彰記念館)を見学しました。また、長崎大学水産学部長による歓迎夕食会では、両大学の学生・教員どうしの交流を図りました。

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開講式で挨拶をする上海海洋大学 粱 簫 先生

2日目

長崎原爆資料館や長崎歴史文化博物館を見学し、被爆地 長崎において科学技術の恐ろしい一面について理解し平和の尊さを実感するとともに、日本の科学技術・学問の近代化のさきがけであった長崎の歴史・文化に触れました。

3日目

佐世保市へ移動し、長崎県ならではの島の多い地形である九十九島の水族館 海きららを見学し、生物多様性や海の恵みを享受することについて学びました。

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九十九島水族館 海きららでの1枚

4日目

佐世保市水産センターを訪問し、漁業者との関わりが深い研究機関の役割、種苗生産技術を学びました。特に、二枚貝の種苗生産・放流、その後の追跡技術に興味を示し、熱い討議が行われました。

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佐世保市水産センター 稚ウニの生産現場の視察

5日目

午前中に、大村市にある長崎県環境保健研究センターを訪問し、水産分野だけでなく環境・保健分野の研究に触れました。午後は、長崎大学 環東シナ海環境資源研究センターに移動し、長崎大学大学院生による研究発表を聴講するとともに、研究室訪問も行いました。

6日目

長崎大学 環東シナ海環境資源研究センターに隣接する国・長崎県の水産関連研究機関(水産研究教育機構 西海区水産研究所・長崎県総合水産試験場)を見学し、最先端の水産分野の知識・技術を学びました。その後、長崎大学 熱研医学ミュージアム(医学部)を見学し、長崎大学がリードする最先端の科学技術に触れました。

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西海区水産研究所 魚類標本コレクションを見学

7日目

上海海洋大学と長崎大学 水産・環境科学総合研究科の大学院生との交流ワークショップを開催し、学生の研究発表、活発な討議が行われました。また、海洋生物化学研究室において行われたラボミーティングでは、学生同士の研究紹介が行われ、ざっくばらんな討議が行われました。最後に、参加者や研究発表を聴講した長崎大学学生・教員も交えてプログラム修了式並びに送別会を開催しました。

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交流ワークショップでの学生による研究発表
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ラボミーティングでの討議の様子
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プログラム修了式後の記念撮影
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送別会の様子

8日目

参加者は帰国の途につき全プログラムが終了しました。

全プログラムを通して、両大学の学生・研究者どうしの意見交換がなされ交流がさらに深まりました。今後の両大学間の交換留学、並びに共同研究に繋がる可能性が期待されます。