2017年度 活動レポート 第141号:千葉大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第141号

韓国、中国の学生と共に学ぶIoT技術

千葉大学からの報告

さくらサイエンスプログラムの支援を受け、8月18日から27日までの10日間、韓国の亜洲大学の大学院生2名および大学生3名、中国の湘潭大学から大学院生5名を千葉大学に招へいしました。

<技術交流プログラム>

メインプログラムは5日間にわたるグループワークです。湘潭大学、亜洲大学、千葉大学、合計30名の学生を5つのグループに分け、グループワークを実施しました。グループワークでは、「知的環境システムを構築する上で要求されるIoT技術」に関するディスカッションおよび実習を行いました。

このテーマは、技術的課題、理解を深めるだけでなく、IoTやAI技術を用いてどのような社会が実現されるか、ということを議論することになります。そうすると、各国の文化背景の違いが明らかとなり、それを直に感じることは学生にとってとてもいい経験になったようです。

実際に、グループワークでは3大学の学生間で積極的な議論が展開され、お互いの文化への理解を深めることができました。グループワークの成果は成果報告会の形で、各グループからプレゼンテーションを行いました。報告会ではさまざまな質問が飛び交い、非常に盛り上がりました。

写真1
グループワークの様子
写真2
プログラム2日目(大学見学後)の夕食

<文化・技術体験>

日本の文化・技術を体験してもらう企画として、3日目には浅草や秋葉原の散策を、また、プログラム8日目には、筑波宇宙センター見学を実施しました。浅草の浅草寺見学では日本の古くからの文化を、さらにはスカイツリー、秋葉原散策を通じ、現在の文化(サブカルチャ)を感じてもらい、たいへん楽しんでいる様子でした。また、筑波宇宙センター見学では、日本の最先端技術の一端に触れ、その技術力を感じてもらえたと思います。

写真3
筑波宇宙センターにて集合写真
写真4
浅草観光の様子(浅草寺にて集合写真)

<合同ワークショップ>

グループワークを本格的に始める前のプログラム4日目には、アジア3大学合同ワークショップを開催しました。本ワークショップでは、湘潭大学 Ting Wang先生、亜洲大学 Young-June Choi先生、情報通信研究機構 馬ジン博士および千葉大学小室先生による講演をし、さらに30名の参加学生全員がポスタ発表を行い、お互いの研究背景を理解しました。ワークショップ終了後には、ご講演いただいた方々との懇親を深めるべく、懇親会を開催しました。

写真5
ワークショップの様子(学生による研究発表会)
写真6
ワークショップの様子(学生間でのディスカッション)

写真7
成果発表会の様子
写真8
懇親会の様子

写真9
懇親会での集合写真

<プログラムを終えて>

プログラムの最後に、さくらサイエンスプログラム修了証授与式およびフェアウェルパーティを開催しました。夜遅くまで学生間で盛り上がっており、プログラムを通じ交流が深まったことを実感しました。これらの活動を通じて湘潭大学、亜州大学の学生に日本の社会、文化、科学技術に関する魅力を感じてもらえたのではと思います。

写真10
さくらサイエンスプログラム修了証授与式にて集合写真

このプログラムをきっかけとして今後日本で勉強や研究を行う意欲が芽生え、さらに社会人になった後も、日本との交流(友人関係からビジネスまで)へとつながれば最高です。また、この経験が各大学の後輩へと伝わることにより、今後の我が国への留学生受け入れの拡大につながることを期待します。

千葉大学の学生にとっても海外からの学生と交流を深めることができ、非常によい経験となり、逆に海外へ飛び出すきっかけとなればと思います。 最後に、このような貴重な機会を提供していただきましたさくらサイエンスプログラムならびに関係者の皆様に感謝申し上げます。