2017年度 活動レポート 第91号:芝浦工業大学

2017年度活動レポート(一般公募コース)第91号

電子科技大学との交流~実学を重視したプログラムで再来日に繋げる

芝浦工業大学からの報告

<概要>

芝浦工業大学では、さくらサイエンスプログラムの支援のもと、2017年8月22日(水)から8月29日(火)の間、中国の電子科技大学にて電子工学を学ぶ学生10名およびInternational office所属の職員1名の計11名を招へいしました。

このプログラムは、電子工学科の研究室見学及び講義をはじめ、キャンパスツアー、科学技術施設見学、本学学生との交流を伴った都内見学、そして成果発表会により構成されています。

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大学前にて集合写真

<オリエンテーション、キャンパスツアー>

招へい者一行は、8月22日お昼過ぎに日本へ到着し、翌日、芝浦工業大学豊洲キャンパスで行われたオリエンテーションよりプログラム開始となりました。オリエンテーションでは、本学の紹介、グローバル化に向けての取り組み、そして本プログラムのスケジュールに関する説明をした後、本学生引率のもと、キャンパスツアーを行いました。

<ウェルカムパーティー>

本学学生を交えたウェルカムパーティーを実施し、併せて、本学留学生による日本での学生生活について、プレゼンテーションの場を設けました。留学生の実体験に基づいた学生生活をシェアすることで、初対面同士でも短時間で打ち解けることができ、学生同士、職員同士ともに有意義な時間を過ごすことができました。

午後は、本学学生引率のもと日本科学未来館を訪れ、日本の最先端テクノロジーの見学を通じて、招へい者の知識を広げることができました。

<研究室訪問>

3日目、4日目は、工学部電子工学科の全4研究室の訪問を実施しました。同学科教員による「音と振動を通信、計測するための研究」や「液晶パネルを使用し、光をパネルに伝える仕組み」についての講義等を行った後、本学学生(TA)のサポートを受けながら、数人のグループに分かれて各教員から与えられた課題の解決に取り組みました。

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電流を流し液晶化の実験に成功
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研究室訪問①
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研究室訪問②

熱心に課題に取り組む姿が見受けられ、普段とは異なる環境のもとでの学習はとても刺激的な経験となりました。また、実験後の意見交換も大いに活発となり、招へい者にとって貴重な2日間となりました。

<都内見学および科学施設見学>

5日目は、本学学生引率のもと、浅草周辺を視察し、その後、TEPIA先端技術館(高度技術社会推進協会)見学を行いました。はじめての浅草寺では、参拝の仕方を学び、下町の伝統的な町並みを散策することで直接日本の歴史・文化を体験することができました。

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見学①(浅草)
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見学②(江ノ島)

TEPIAでは、近い将来、私たちの生活に応用されるであろう次世代のロボット技術に触れ、なかでも、精神的なセラピー効果をもたらすアザラシ型ロボットの「パロ」に招へい者は癒やされたようでした。TEPIA見学を通じて、日本の人工知能やドローン制御といった近未来を間近で感じることができました。

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TEPIA見学風景
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アザラシ型ロボット「パロ」

<成果発表会>

プログラム最終日は、約1週間のプログラムを通して、電子科技大学の学生10名が学んだことをテーマ別にグループ発表をしました。その後、本プログラムに協力した教職員やプログラム期間中引率をしていた学生とともにフェアウェルパーティーを実施しました。

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クロージング

<招へい者の感想>

・I would like to thank our guiders, you have made us feel comfort and save at the first time when we arrived at another country and have no worries to get lost. I would thank Sakura Science Program. It gives us a chance to visit Japan, to meet those lovely people, to have this lovely experience and leaves us the unforgotten memories for all time.

・We appreciate having this opportunity to go abroad to see how other people in our age behave, study, and live. We have found the disparity between two countries and we will make efforts to chase the developed country. No matter the future is, I will study as hard as I can.

<統括>

さくらサイエンスプログラムに採択されたことで、本プログラムを通し、さらに電子科技大学との交流を深める事ができました。

今後もさくらサイエンスプログラムを通じて、青少年の育成に力を入れ、各国の大学と国際交流を活発化させていく予定です。