2016年度 活動レポート 第92号:東京慈恵会医科大学

2016年度活動レポート(一般公募コース)第92号

腹腔鏡手術を通した交流プログラム

東京慈恵会医科大学泌尿器科 小池祐介さんからの報告

2016年10月10日から2016年10月30日の日程で、タイからWeelak先生をお迎えし、東京慈恵会医科大学泌尿器科の手術を中心に、カンファレンスや回診、実験など多岐にわたる医療現場の視察を通した交流プログラムを実施しました。

手術は腹腔鏡下前立腺全摘術や、腎摘除術など悪性腫瘍を中心に見学していただきました。カンファレンスでは、自国ではなかなか出会うことのないような、珍しい疾患や興味のある疾患も多かったようです。中でもWeelak先生のご専門である女性泌尿器領域の分野で、積極的に質問されていたのが印象的でした。また、日本の病院の清潔さや、広さに驚かれ、手術室に入るのも新鮮との感想を持たれたようでした。

写真1
写真2

我々スタッフの中に、先生と同年代の医師が多かったこともあり、すぐにすべてのスタッフと打ち解けることができ、空いた時間にはタイの医療事情などについてのお話しを伺ったり、両国での医療の違いについて語り合うこともできました。また、昼食に日本食を楽しんでいただける機会もありました。会話はすべて英語で行われたのですが、我々としても、自然に英語を使用する機会が増えたことは、大変よかった点だと思います。

あっという間の3週間でしたが、Weelak先生にとって、このプログラムが非常に有益だったことは間違いないと確信しています。

本プログラムを施行するにあたり、協力していただいた、慈恵医大手術室、研究室、病棟すべてのスタッフに感謝したいと思います、そして何より多大なご支援を頂きました、さくらサイエンスプログラムに対して厚く御礼申し上げます。

引き続き、日本とタイの関係が、今以上に親密になっていけるよう、今後も定期的に連絡を取っていければと思っております。また別の機会にほかのアジアの国々ともこのような関係が築けることを望んでいます。