2014年度 活動レポート 第18号:タイ・モンクット王ラカバン工科大学 ナタパット・ウォングチャロンヨング

修了者・教員らからの声 第18号

異なる文化背景を持つ友達と異なる考えをシェア
山形大学工学部国際連携サマープログラム2014に参加して

ナタパット・ウォングチャロンヨング
タイ・モンクット王ラカバン工科大学

さくらサイエンスプログラム実施内容について

研修した大学 山形大学工学部
招へいされた人 タイ(モンクット王ラカバン工科大学、ラジャマンガラ工科大学、泰日工業大学)、マレーシア(マレーシア工科大学)、中国(哈爾浜工業大学、吉林化工学院)、台湾(台湾大学)の12名の学生
実施した期間 2014年7月28日~8月9日
 

1.未来に向けた研究現場を研修

今回のプログラムに参加した目的は、工学的な知識や日本文化について学ぶことでした。また、山形大学におけるバイオ化学工学や有機ELのような新しい工学分野についても学びたいと思っていました。

山形大学には、数多くの先進的な施設と技術があります。見学した中で非常に驚いた施設の一つは3Dプリンターの研究室です。その技術には速さと正確さがあり、細部まで驚くほど精密で、滑らかな表面に仕上げる、優れた特長を持つものでした。

また、有機エレクトロニクスイノベーションセンターでは、有機発光ダイオードと呼ばれる次世代のディスプレイ技術を見学ました。これらの施設は未来に向けてのとても魅力的なものでした。技術だけではなく、研究の環境や先生方についても大変素晴らしいと感じました。

 
 

デスカッションをしたりお互いの意見を出し合いました

企業見学では、世界規模で活躍するフジクラ電装株式会社を訪問しました。工場では、ワイヤーハーネスの製造工程を見学しました。私が興味・関心を持ったのは、ワイヤーが作り出される工程と製造された自動車部品です。企業見学は私のこれからのキャリアを考える上でも非常によい経験になりました。

このプログラムを通して、技術的な知識はもちろんですが、いろいろな人とも知り合うことができ、期待以上のものを得ることができました。得たものの1つ目は日本文化と言葉です。これはとても重要なものだと思いました。

なぜなら、多文化という環境に置かれたとき、人は世界を異なる視点から見ることができると思うからです。2つ目は、異なる文化背景を持つ友達と異なる考えをシェアしながら活動したので、協調性が高まったことです。

2.数えきれないほどを学んだ

3つ目は日本で日本だけでなく、さまざまな国の人とグローバルにつながることができたことです。そして、忘れてはならない大切なこととして、継続的に改善を続ける仕事の仕方や、「Just In Timeプロセス」といったシステムを勉強できたことがあります。学んだことは数えきれないほどあり、それは今、私の中で大きな一部分となっています。

勉強に関する私の今後の計画は、外国で勉強や研究を続けることです。日本には豊かな文化と進んだ技術があるので、もっと多くのことを学びたいと思います。それから、工学の研究を続け、外国で修士号や博士号を取りたいとも思っています。最先端の技術を持つ日本は、私の第一希望です。

 
 

ポスターセッション風景(左)と機能分子の講義