2014年度 活動レポート 第64号:中部大学と日中産学連携について意見交換

2014年度活動レポート(一般公募コース)第64号

中部大学と日中産学連携について意見交換

JST日本・アジア青少年サイエンス交流事業推進室

先ごろ東京・ビックサイトで開催された「日中大学フェア&フォーラム」に参加して刺激を受け、中国の大学との産学連携の具体的検討を始めた中部大学は、今後の方針展開について意見交換するため9月29日、JSTさくらサイエンスプログラム推進室を訪れた。

来訪したのは、中部大学法人学監・渡邊誠教授、同国際センター副センター長・石原修教授、同研究事業部研究支援課の小島千草さんの3人。
さくらサイエンスプログラム推進室からは、広瀬研吉・中国総合研究交流副センター長、馬場錬成・上席フェローら3人のスタッフが対応し、忌憚のない意見を出し合って実現への展開方法を語り合った。

中部大学は、さくらサイエンスプログラムの一般公募コースでは、8月1日から9日まで、中国の同済大学浙江学院との学術交流を行い有意義な学術交流を実現した。招へいされた中国人学生も大きな成果をあげて帰国していった。

中部大学は、こうした実績を踏まえながら産学連携事業を推進するために国際的なパートナーシップの拡大・強化、国際産学官ネットワークの構築、人材育成などを将来構想に掲げ、これを実現するための行動計画の模索を始めている。

中部大学の周辺には、高度な技術を持つ中小企業が多く、中国での事業展開も狙っておりその機会を作ってほしいとの要望が中部大学にも寄せられている。

こうした声に応えるためにも、中国の大学と連携しながら日本企業の中国進出を考えたいという中部大学の方針に対し、JST側も基本的に賛成しながらも中国での産業活動の難しさや知的財産権の確立などの取り組みについて意見を述べ、これから解決していくべき課題について意見を述べた。

中部大学は、今後、個別の課題を解決しながら中国の大学との産学連携を実現したいとしており、さくらサイエンスプログラムの実績なども踏まえながら来年度以降の計画策定について早くも構想を語っていた。

写真は、産学連携について構想を語る中部大学の左から石原教授、渡邊教授、小島さん。