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活動報告(一般公募コース) 第39号

多くの成果をあげて終了した同済大学浙江学院との学術交流

中部大学工学部

 さくらサイエンスプランで招へいされた中国の同済大学浙江学院学生との学術交流を行っている中部大学は、さまざまなセミナーと見学などのプログラムを終了し、多くの成果をあげて終了しました。

 8月4日の研修第4日目には、都市建設工学科と建築学科で様々なセミナーを開催しました。まずは都市建設工学科の武田誠教授による学科の紹介から始まり、測量実習室で余川助教らによる土質実験機器の説明や実際にボーリング調査で得た試料の説明を受けました。


実際のボーリング調査で得られた試料を手にとってみる学生たち。

 その後、中部大学国際GISセンターで、福井センター長から無人機による地勢撮影などを活用した先進技術について学びました。
 午後は学内にある洞雲亭の見学から始まりました。建築学科の稲川教授から、この洞雲亭が香川県小豆島内海町坂手の洞雲山観音寺の庫裏の建物であったものを移設したこと、文化9年(1812年)に建築したことを記録する棟札のある貴重な古建築であることなどを聞き、驚きの表情で聞いていました。

 引き続き山羽教授の実験室での氷蓄熱の実験施設を見学、源氏物語絵巻の「住まい」を立体的に再現した建築資料制作室を見学しました。
 最後に講義棟の地下に設置してある免震構造施設を見学、実際の工期や工事の困難さなど矢継ぎ早に質問をしていました。


山羽実験室内に設置された空調実験装置の前で。


9号館(講義棟)地下の免震構造施設の見学。


 研修第5日目の8月5日は、豊田市にあるとよたエコフルタウン・トヨタ自動車工場・トヨタ会館、瀬戸市にある(株)ナリタテクノの見学です。とよたエコフルタウンでは、自然と生物の仕組みや構造にヒントを得た、環境負荷が少なく快適な暮らしをもたらす最先端技術や製品を体験しました。

 トヨタ自動車工場見学では、中国語音声ガイドでトヨタ生産方式によるクルマの組み立てを中心に見学しました。トヨタ会館ではハイブリッドカーの進化をはじめ、エコカー開発への多面的な取組みや、トヨタ生産方式による高品質なクルマづくりが紹介され、トヨタ・パートナーロボットのトランペット演奏も楽しむことができました。

 ナリタテクノでは、工場見学及びスライドショーによる会社の業務について、中国人の従業員から紹介されました。ガスバーナーの実演では、炎の大きさに一同驚きました。
 最後に春日井市内に建築家隈研吾氏の設計した建築物があるので、どうしてもこの目で確かめたいという学生からのたっての要望でProstho Research Centerの外観を見学し1日のスケジュールを終えました。


隈研吾氏の設計した建築物を見学。

 研修第6日目の8月6日は、都市建設工学科の余川助教から地盤防災分野にかかるレクチャーを受けました。災害大国ニッポンの地盤からの防災を考えることに参加者一同神妙な面持ちで聞き入っていました。
 次に建築学科内藤教授のゼミ生と一緒に、日本の伝統的建築方法を実践しました。当初は見ているだけの予定でしたが、途中から全員が参加。日中の学生による共同作業となりました。


内藤研究室のメンバーと共同して日本の伝統建築を体験。

 午後は東洋電機株式会社へ見学に行き、東洋電機会長から経営理念を聞き、様々なセンサーを作成している現場を見ることができました。その後、東海ゴムを見学し、医療補助のゴムの活用や介護ロボットの開発、車両のダンパーなど見学しました。2社の高度な技術に目を丸くしていました。

 研修第7日目の8月7日は、松尾工学部長の都市水害のレクチャーに続き、大学院生、学部生の研究発表が行われました。同世代からの発表と質疑応答があり、日中の学生とも白熱しました。
 午後は水資源開発公団と国土交通省の協力を得て、長良川河口堰の見学と土木学会選奨土木遺産のひとつでもあるケレップ水制の見学をしました。長良川河口堰では河口堰の設置の理由や魚道に関して興味しんしんな様子でした。また木曽三川分流工事には欠かせない技術であったケレップ水制に歴史を感じていました。


長良川河口堰をバックに撮影。


ケレップ水制の説明を受ける学生たち。


 研修最終日の8月8日は、中部大学のオープンキャンパスに参加しました。工学部セミナーで説明があった様々な実験を見学、また国際関係学部でも中国語で中国関係学科の学生と談笑するなど精力的に活動していました。


オープンキャンパスにて都市建設工学科の実験を見学。


国際関係学部での歓待。


 最後に修了証を授与され、実り多かった学術交流を無事終了しました。


修了証を手に松尾工学部長と共に。

平成26年度 活動報告