2014年度 活動レポート 第32号:熊本大学薬学部(2)

2014年度活動レポート(一般公募コース)第32号

ラオス保健科学大学の学生が4分野で研修(熊本大学薬学部その2)

熊本大学薬学部薬用資源エコフロンティアセンター 矢原正治

8月26日はホテルを朝7時30分に出発し、看護学科、附属病院薬剤部、発生医学研究所の4分野での研修を行いました。8時30分からスタート90分ずつを担当していただきました。

まず1限目は、保健科学科、看護学講座の西阪先生、吉永学科長の説明の後、栄養管理の食のサンプルの説明、続いて乳幼児の看護へと進みます。実際の体重の赤ちゃんの人形を抱いて、赤ちゃんの心音を聞く等を体験しました。自分たちの子供のように、学生たちは赤ちゃんの人形を抱きかかえてきました。

看護学講座の説明に耳を傾けるラオスの学生。
赤ちゃん人形を扱う実習もしました。

2限目は附属病院薬剤部(城野先生)での研修です。説明の後、中央検査室で血液検査の最新のロボット検査機を見学しました。また、GC-MS、LC-MSなどの分析機器などの説明をしていただき皆さん、大変興味を持って聞いてくれました。最新の機器には、目を丸くし必死に動きを追っているのが印象的でした。

続いて薬局を見学させていただき、大変忙しい時間帯に12名を越す人が見学しましたが、薬剤師の先生方は、快く受け入れてくれました。薬の並べ方、扱い方、無菌・抗ガン薬の製剤場所など時間一杯説明して下さいました。どの場所も綺麗に整頓・清掃されていることが印象的だったようです。

薬局の見学です。
 

今日の昼食は病院内の食堂で、チャンポン、ラーメン、海老天丼、カツカレーを各人チョイスし、完食していました。

午後からの3限目は、最先端のiPS細胞の研究を行っている、粂先生(多能性幹細胞分野)、人の細胞培養、培養細胞の変化などを実際に顕微鏡をのぞきながら観察させていただきました。

 
 

4限目は、生殖発生分野の中村先生に、実際にDNAの電気泳動のサンプルを各人がスポットし、その結果を蛍光で見る研修をしました。ショウジョウバエの生殖発生を顕微鏡で観察するなど、初めての経験でした。
卒業したら大学院に来ませんかと皆の先生が言われていました。

セミナーが終わって、医学部の本屋で、医学書を見ましたが高価で買えませんでした。その後、白川の対岸から医学部の建物を見ながら、歩いて中心街の下通り・上通りへと行き、ショッピングを楽しんでいました。その後市内電車に乗って午後8時ころホテルに着いたようでした。今日は早朝から充実した研修でした。