2014年度 活動レポート 第236号:一般財団法人日中経済協会(2)

2014年度活動レポート(一般公募コース)第236号

中国海洋大学の青年研究者と海洋エネルギー・環境研究分野で研究交流 その2

一般財団法人日中経済協会

プログラム4日目:1月16日(金)

本日の午前のプログラムは神奈川県横須賀市にある海洋研究開発機構(JAMSTEC)横須賀本部での研究施設等の見学です。

海洋研究開発機構横須賀本部訪問・研究施設等見学

事業推進部産学連携課の笠谷岳郎課長と広報部広報課英語見学担当者のご案内により、海洋調査船「かいれい」前での記念撮影を終えた後、海洋科学技術館では「しんかい6500」の実物大模型を中心に、JAMSTECで所有している船舶の模型や貴重な深海生物標本などの展示を見学しました。
午後は横須賀港や記念艦「三笠」など横須賀市内を視察しました。

海洋研究開発機構横須賀本部訪問・研究施設等見学(海洋調査船「かいれい」)

海洋研究開発機構横須賀本部訪問・研究施設等見学(海洋科学技術館)

プログラム5日目:1月17日(土)

本日の午前のプログラムは江東区青海(お台場)にある日本科学未来館の見学です。特にヒューマノイドロボット「ASIMO(アシモ)」の実演が印象に残ったようです。
午後はお台場海浜公園などお台場周辺を視察した後に、羽田空港から有明佐賀空港に向かいました。
夜になって佐賀市内のホテルに到着し、佐賀駅周辺で夕食を頂きました。

プログラム6日目:1月18日(日)

本日の午前のプログラムはアミノ酸などを生産している佐賀市内にある味の素九州工場の見学です。工場構内の生産設備を車内から見学した後に、工場紹介のレクチャーを受け、九州工場ミュージアムを見学しました。
日本の生産工場の厳格な生産管理や徹底した省エネ・環境対策に感心していました。
午後は干潟よか公園など佐賀市内を視察した後に、ショッピングに出かけました。

プログラム7日目:1月19日(月)

本日の午前は各自で佐賀市内視察を行い、宿泊ホテルで佐賀大学の有馬博史准教授(海洋温度差エネルギー分野)と意見交換を行った後、佐賀県伊万里市に向かいました。

午後は佐賀大学海洋エネルギー研究センター(IOES)伊万里サテライトの今井康貴准教授(海洋流体エネルギー分野)との研究交流と研究施設見学を行いました。伊万里サテライトは実験棟および研究棟からなり、一行は海洋温度差発電プラント、海洋流体エネルギー実証実験水槽など、多くの研究施設を熱心に見学しました。

 
 
佐賀大学海洋エネルギー研究センター訪問・研究交流
 

プログラム8日目:1月20日(火)

本日の午前は各自で佐賀市内視察を行った後、福岡県春日市の九州大学筑紫キャンパスに向かいました。
午後は九州大学総合理工学府大気海洋環境システム学の経塚雄策教授(流体環境理工学部門・流体環境学)を中心とする研究者との研究交流と実験施設見学を行いました。

初めに総合理工学府G棟にて経塚教授から九州大学のご紹介を受けた後、経塚教授のご案内で応用力学研究所の実験施設を見学し、大型水槽、風洞などについての説明を受けました。
建久交流には経塚教授の他に、応用力学研究所附属自然エネルギー統合利用センターの胡長洪教授(環境基礎解析学)も加わって頂き、経塚教授には潮流発電に関する研究について、胡長洪教授には浮体式洋上風力発電に関する研究についてのレクチャーを受け、質疑応答を行いました。

 
 

九州大学筑紫キャンパス訪問・研究交流(総合理工学府)
九州大学筑紫キャンパス訪問・研究交流(応用力学研究所)

夕方には福岡市博多にある宿泊ホテルに到着し、夕食後は初めての博多でショッピングに出かけました。

プログラム9日目:1月21日(水)

本日の午前は前日に胡長洪教授に浮体式洋上風力発電に関する研究についてのレクチャーを受けた時にご紹介のあった「博多湾浮体式海上風力発電実証試験」を実施している海の中道海浜公園に行き、海上に設置している実証試験施設を見学した後、ポートタワーに行きました。

午後は福岡市内視察を行い、舞鶴公園(福岡城址)を見学した後、帰国前日のショッピングに出かけました。

プログラム10日目:1月22日(木)

招へい者一行9名は、早朝に宿泊ホテルを出発して福岡空港に行き、福岡空港から関西空港経由で青島に向かいました。当日夜には一行9名は予定通り無事に青島に到着したとの報告を受けました。

帰国後に提出された、招へい者向けの計画終了時アンケート結果によると、一行9名全員が再度の訪日を希望していて、その内7名は「強く思う」を選択しています。

海洋エネルギー・環境研究分野での研究交流を通じた成果だけではなく、10日間という限られた時間の中で、中国の青年研究者は日本人の仕事の仕方や日本社会の様子の一端をかいま見ることにより、日本と中国は様々な分野において交流と協力をより一層推進していく必要があると実感したようです。