2014年度 活動レポート 第116号:東京理科大学光触媒国際研究センター

2014年度活動レポート(一般公募コース)第116号

韓国の全南大学の学生が東京理科大学の光触媒国際研究センターを訪問

東京理科大学学長・東京理科大学光触媒国際研究センター長 藤嶋 昭

10月の最終週の過ごしやすい時期に、韓国の全南大学から大学院生8名と引率の教員2名がさくらサイエンスプログラムの支援を受け、東京理科大学に来てくれました。

藤嶋学長(前列左から2番目)を囲んで記念撮影です。

本学光触媒国際研究センターは2014年2月、全南大学触媒研究所と学術交流覚書を締結しており、本年5月には私たち教員が韓国を訪問しました。この覚書では教員の交流及び共同研究を主目的としておりましたが、JST主催のさくらサイエンスプログラムの支援により、学生の交流も開始することができました。

今回の訪問では、日本発の技術である光触媒について理解を深め、東京理科大学の新しくできたキャンパスや本学の前身である東京物理学校の木造校舎を復元した近代科学資料館などにも立ち寄ってもらい、日本のすばらしさを体感してもらいました。
神奈川科学技術アカデミーにある光触媒ミュージアムや日本科学未来館に展示してある光触媒について見てもらいましたが、光触媒が世の中で活躍している展示物に大きな関心を寄せてくれ、うれしく思います。
また、センターの日本人学生と共に行った、光触媒の共同実験では、学生間で積極的な会話のもと、自分たちで作製した光触媒材料をその場で効果を確かめるなど、まさに体感してもらうことができました。

光触媒ミュージアムへも行きました。

日韓共同で光触媒実験に取り組みました。


光触媒国際研究センター前での記念撮影です。

韓国の先生に聞くと、向こうの学生は日本に来ること、そして日本の学生と交流を持つことに大変緊張していたとのことです。また、日本の学生も最初は緊張気味でしたが、一緒に行動を共にし、ワイワイと一緒に実験をしていくうちに、とても打ち解けあった雰囲気を作ることができました。

日韓の学生たちはすぐに打ち解けていました。

韓国女子学生と日本の男子学生。カメラを向けるとご覧のようにグッドポーズを作って楽しませてくれました。


交流継続で理科大から学生を派遣

この交流が覚めないうちに、また、継続性をもたせるためにも、本学の自助努力で今度は、日本の学生を韓国へ送り出そうと企画しています。具体的には学生間でやりとりをはじめ、年末あたりに7名の学部生と大学院生を全南大学へ派遣することを計画しているところです。

このような交流のきっかけを作っていただいたJSTさくらサイエンスプログラムに感謝いたします。