2026年度 活動レポート 東京科学大学コース:東京科学大学大岡山キャンパス1

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP) 東京科学大学コース

宇宙工学の講義からロボット製作まで、工学の魅力を体感

10月6日、秋晴れのもと、「さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)東京科学大学コース」の一環として、マレーシアの高校生8名と引率者3名が東京科学大学大岡山キャンパスを訪問しました。参加した生徒たちは、マレーシア科学アカデミー主催の科学コンテストNational Science Challenge(NSC)2026で優秀な成績を収めた、サバ州、ペラ州、ペナン州、クランタン州の高校生です。

■超小型人工衛星で学ぶ日本の宇宙工学

午前は、工学院機械系の坂本啓教授による「超小型人工衛星プロジェクト」の講義が行われました。坂本教授は、自身が関わったIKAROSやOrigamiSat-1、今年宇宙へ送り出されたOrigamiSat-2などを紹介しました。講義の後半には特製の折り紙を使った体験も行われ、生徒たちは薄い膜面アンテナなどをコンパクトに折り畳み、宇宙空間で展開する「折り紙工学」の技術について学びました。

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質疑応答では、「約2年後のミッション終了後に衛星はどうなるのか」という問いに対し、高度が下がって大気圏に入り、空気との摩擦で燃え尽きることを説明。また、ソーラーセイル(太陽帆)が効率的な加速方法として各国の宇宙機関で開発されていることや、将来、AIやロボット技術によって宇宙空間でロボットが膜を展開する可能性にも触れました。
「宇宙工学を目指す子どもたちへのアドバイス」を求められると、坂本教授は自身の経験を振り返り、「まずは情熱を持つこと」の大切さを強調。さらに、宇宙技術は幅広い分野の専門家が関わる領域であるため、多様な人々と協力するための柔軟な姿勢とコミュニケーション能力が不可欠だと伝えました。

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■ものつくりセンターや図書館を見学

続いて、アドミッションセンターの井上剛良特命教授と斎藤晋特命教授の案内で、キャンパス内の施設を見学しました。ものつくりセンターでは、環境工学系の学生からレーザー加工機をはじめとする設備について説明を受けました。また、同センターを拠点に活動するサークル「Meister(マイスター)」が2016年に製作した人力飛行機「遥」も見学。機体とパイロットを合わせても100kg未満という軽さに、高校生たちは驚きの様子を見せていました。

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その後、三角形の特徴的な外観から「チーズケーキ」の愛称で親しまれる図書館に足を運び、連絡通路を通って国際交流拠点「Taki Plaza」へ移動しました。2021年4月に誕生したTaki Plazaは、建築家・隈研吾氏がデザインを手がけた建物です。一行は、木材を生かした階段状の構造や自然光が注ぐ吹き抜け空間のほか、イベントスペースやグローバルラウンジなど、館内のさまざまなエリアを見学しました。

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■留学生とのランチ交流「日本の大学生活ってどんな感じ?」

昼食は「つばめテラス」で、東京科学大学の留学生たちと交流しました。生徒たちは大学の授業や日々の暮らしについて質問し、日本の大学で学ぶことや学生生活について理解を深めました。

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■自作の四足歩行ロボットでタイムトライアルに挑戦!

午後は、アドミッションセンターの岩附信行特命教授による講座「1つのモーターで駆動する四足歩行ロボットの設計・試作と競争」に参加しました。生徒たちは、モーターの回転を足の動きに変える仕組みを学んだ後、それぞれの四足歩行ロボットの組み立てに挑戦。完成したロボットが動き出すと、教室からは歓声が上がりました。部品の位置や動きを調整しながら、自分たちの手でロボットをつくり上げる楽しさを体験しました。
続いて、完成させた自作ロボットでタイムトライアルに挑戦し、上位2名に賞状が贈られました。生徒たちは「ゴムを外して摩擦を調整した」「部品の位置を工夫した」など、それぞれの工夫を発表。岩附教授は、運動学の観点からロボットの動く仕組みや、生徒たちの工夫が動きにどう影響するかを解説しました。最後に、生徒代表は「1つのモーターで動く感動を味わい、ロボット工学にさらに興味が湧きました」と述べ、感謝の気持ちを伝えました。

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生徒たちは、教授陣や学生たちとの交流、講義やものづくりの体験を通じて、日本の工学研究への理解を深める機会となりました。