2026年度 活動レポート 第2グループ:茗溪学園高等学校

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)第2グループ

茗溪学園高等学校で日本の高校生と交流、胡桃坂仁志教授の講演を聴講

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)の第2グループとして、インド、インドネシア、台湾の高校生78名と引率教員等8名、計86名が、7月1日(水)に茗溪学園高等学校(茨城県つくば市)を訪問しました。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校である同校は、科学技術の発展を担う人材の育成を目指し、探究活動を軸とした多様な教育プログラムを展開しています。

SSHPの高校生たちを乗せたバスが到着すると、茗溪学園高等学校の生徒たちが笑顔で出迎えました。「Hello!」「Nice to meet you!」――初対面とは思えないほど自然に会話が弾み、和やかな雰囲気の中で交流がスタートしました。

はじめに生徒たちは8つの混成グループに分かれ、アクティビティに参加しました。
 「化学」では、法医学的手法を用いて未知の溶液の正体を突き止める実験に挑戦。反応結果を見ながら「HClでは?」「いや、NaOHかもしれない」などと意見を交わし、協力して推理を進めました。

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「化学」のアクティビティ

「建築」のアクティビティでは、住宅文化の違いなども学びました。例えば、日本では靴を脱いで家に入る習慣との関連から、引いて開ける玄関ドアが多く見られる一方、靴を履いたまま家に入る国では、押して開ける玄関ドアが多く見られるなど、生活様式の違いが住まいの設計にも表れていることが紹介されました。また、生徒たちが自国の暮らしや文化について語り合う場面も見られました。

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「建築」のアクティビティ

「環境システムと社会(ESS)」では、グループごとに共通する環境問題について調べ、その内容を発表。「車や工場から排出されるガスは、どの国・地域にも共通する環境問題の要因のひとつである」といった意見が挙がり、それぞれの国・地域の状況も踏まえながら課題への理解を深めました。また、同校のIBディプロマ・プログラムでも実施されている「知の理論(TOK)」では、古代の哲学者になりきって、さまざまな現象を独自の視点で説明する活動に取り組みました。

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「環境システムと社会(ESS)」のアクティビティ
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「知の理論(TOK)」のアクティビティ

他にも「書道」「経済学」「文化」「心理学」と多彩なアクティビティが行われました。生徒たちは学問を共通テーマに英語で意見を交わしながら、お互いの考えや価値観への理解を深めました。

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上段:左「書道」右「経済学」、下段:左「文化」右「心理学」

アクティビティ終了後には、東京大学 定量生命科学研究所 胡桃坂仁志教授による講演が行われました。テーマは「Structural Biology for Understanding Epigenetics」。ご自身の研究を交えながら、DNAに記録された遺伝情報がどのように読み取られるのか、またDNAの折りたたみ構造が遺伝子の働きにどのように関わるのかなどについて、エピジェネティクスと構造生物学の観点から分かりやすくお話しいただきました。また、胡桃坂教授がギターを手にオリジナルソング「Nucleosome Song」を歌う映像も紹介され、生徒たちは笑顔で聴き入っていました。

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講演後の質疑応答では、「この研究は社会にどのように役立ちますか?」という質問に対し、「病気が起こる仕組みを理解する手がかりとなり、将来的には新しい薬の開発につながる可能性があります」と回答。「先生はなぜ研究者を志したのですか?」という質問には、「もともとはミュージシャンになることを夢見て上京しましたが、音楽で成功することの難しさを実感し、研究者の道へ進むことを決意しました」と自身の経験を語りました。講演で披露された音楽映像との意外なつながりも相まって、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

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胡桃坂教授と一緒に記念撮影

最後のお別れセレモニーでは、SSHP参加生徒を代表してインドの高校生が挨拶し、温かい歓迎とおもてなしへの感謝を伝えました。そして、「今回築かれたつながりが、将来の科学分野での協力や文化的理解を深める架け橋となることを願っています」と締めくくりました。

出発の時間になると、茗溪学園高等学校の生徒たちはバスが見えなくなるまで手を振って見送りました。参加した生徒たちは一日を通して、学問を切り口に対話や共通体験を重ねながら親睦を深めました。異なる文化や価値観に触れながら、グローバルな視野を広げる貴重な機会となりました。

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