2026年度 活動レポート 第12号:大阪工業大学

2026年度活動レポート(一般公募プログラム)第12号 (Aコース)

SDGs達成に向けた科学技術の体験学習

大阪工業大学からの報告

2026年8月16日から22日まで、大阪工業大学(OIT)大宮キャンパスにおいて、国立台湾科技大学(NTUST)との国際交流プログラムを実施した。NTUST化学工学科の2年生19名を迎え、OIT応用化学科の3・4年生12名が参加した。両大学の学生は、「SDGs達成に向けた科学技術の体験学習」をテーマに、講義、体験実験、施設見学、成果発表および文化交流に取り組んだ。

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歓迎会での参加者の記念撮影

OITとNTUSTによる本プログラムは、新型コロナウイルス感染症による中断期間を挟みながらも、10年以上にわたり継続している。今回は、2025年度にNTUSTで実施されたプログラムに参加した教員と学生が中心となり、受入れ準備を進めた。事前にはオンライン交流を2回実施し、プログラムの概要や活動内容を共有する機会を設けた。これにより、来日後の活動を円滑に開始することができた。

期間中には、金閣寺および島津製作所の見学を実施した。金閣寺の見学は、日本の歴史と文化に触れる貴重な機会となった。島津製作所では、最先端の分析機器とその製造現場に触れ、科学技術と産業、SDGsとの関係について理解を深めた。また、OITの学生は、関西国際空港での出迎え、歓迎会、実験準備、交流行事の運営などにも主体的に関わった。受入れ側としての役割を担うことで、相手に配慮した準備や案内の重要性を実践的に学んだ。

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島津製作所を見学する参加者

参加学生は、OITとNTUSTの学生からなる6つの国際チームに分かれた。体験実験では、TiO₂光触媒によるメチレンブルーの分解反応を題材とし、各チームが測定結果を解析したうえで、光触媒反応をより効率的に進める条件を議論した。その後、実験結果に基づく5分間の成果発表と、プログラムを通して学んだことをまとめた3分間の発表を行った。質疑応答では、学生がチームで考えながら教員からの質問に回答し、実験結果への理解を深めた。発表は教員が評価し、最高評価を得たチームを表彰した。

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化学実験に取り組む様子
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最優秀チームの表彰の様子

参加学生は、言語や文化の違いを越えて積極的にコミュニケーションを図り、共通の課題に真摯に取り組んだ。国際チームで成果を上げるためには、科学的知識だけでなく、十分な事前準備、分かりやすい説明、互いを尊重する姿勢、協力して課題を解決する姿勢が不可欠であることを実感した様子であった。NTUSTの参加学生を対象としたアンケートでも、プログラム全体に対して良好な評価が得られた。

今後も両大学の連携を継続し、学生が国境を越えて協働しながら、持続可能な社会に貢献できる科学者・技術者へと成長する機会を提供していく。最後に、本プログラムの実施にあたりご支援いただいたさくらサイエンスプログラムに、心より感謝申し上げる。