さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)第3グループ
修了式
8/22(金)、さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)第3グループの修了式が、科学技術振興機構(JST)東京本部B1会議室にて行われました。
一週間、藤嶋昭先生の特別授業、大学訪問(東京大学柏キャンパス、筑波大学)、産業技術総合研究所(AIST)の実験教室、JAXA訪問、日本の高校生との交流など、日本で様々な新しい体験を重ねてきたエジプト、ガーナ、インド、ケニア、ナイジェリア、南アフリカ、ザンビアの高校生たち56名は、全員、晴れやかな表情で式に臨みました!
各国代表の高校生によるスピーチの一部をご紹介します。
■エジプト代表の高校生
このプログラムは、私たちにより広い視野で未来を見る機会を与えてくれました。大学や研究施設、博物館などの訪問はとても刺激的で、日本が知識や研究の成果を自国のためだけでなく、世界の発展のために貢献することを重視していることを実感しました。この一週間はあっという間に過ぎましたが、忘れられない思い出となりました。日本は私たちの心にいつまでも残るでしょう。これらの経験を家族や友人、学校に持ち帰りたいと思います。
■ガーナ代表の高校生
ガーナには「zugu yini bi mandi shawara」ということわざがあります。これは「一人の頭では評議に入れない」という意味です。今日この場はまさにこの力強いことわざの象徴です!多様な考え、たくさんの手、多くの心が共創することで、未来が形づくられます。特に、教育は未来に向けた発展の礎です。さくらサイエンスプログラムは、私たちの好奇心に応える素晴らしい企画で、新しい分野に興味を持たせてくれました。
■インド代表の高校生
インドには「Vasudhaiva Kutumbakam(世界は一つの家族)」ということわざがあります。ここ日本で、私たちはまさにそれを体験しました。科学が共通言語となり、好奇心が共通の土台となりました。私たちは意見を交換し合い、世界の異なる場所から来ていても、知識の探求が私たちをひとつにしていることを発見しました。藤嶋昭先生の特別講義は、科学の授業以上のものでした。先生は、真の発見は好奇心、忍耐、未知への探究心から生まれるのだと教えてくれました。
■ケニア代表の高校生
さくらサイエンスプログラムで経験したことは国境を越えた旅以上のものでした。学びと成長、そしてつながりの旅でした。このプログラムを通じて新たな文化に触れ、視野が広がり、教室では学べない気づきを得ることができました。そして、この交流を本当に有意義なものにしたのは、訪れた場所だけでなく出会った人々です。私は、この経験をこれからの人生に活かしていきたいです。
■ナイジェリア代表の高校生
さくらサイエンスプログラムによって著名な科学者との交流、世界有数の研究機関への訪問、世界中の仲間との意義ある議論の機会をいただきました。これらの経験は私たちの視野を広げ、新たなアイデアを生み、科学探究への情熱を深めてくれました。忘れがたい思い出、新たな友情、そして新たな使命感を抱いて帰国します。この経験を同級生に伝え、皆が科学と国際協力への関心を持つよう励ましたいと思います。
■南アフリカ代表の高校生
楽しい時間は本当にあっという間に過ぎます。日本の人々、文化、生活様式は本当に素晴らしいものでした。私たちは様々な期待を胸に日本に来ましたが、それらはすべて、最高の形で満たされたと言えます。この素晴らしいさくらサイエンスプログラムに参加した、世界の未来のリーダーとなる皆さん、これからも自分らしく、そして何よりも学び続けましょう。教育は世界を変える最も強力な道具です。
■ザンビア代表の高校生
さくらサイエンスプログラムは学びだけでなく価値観を変える旅でした。日本の研究者が究極を追求する姿勢に触れ、時間を尊重する規律や迅速さを体感し、親切とおもてなしの精神に心温まりました。そして、協力は文化や国籍の壁を越えることを実感しました。私たちは、いつかまた日本戻りたいという気持ちを抱いて帰国します。さくらサイエンスプログラムの精神とともに、これからも学び、協力し、世界の科学コミュニティに貢献していきたいです。