さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)第2グループ
理化学研究所で最先端研究の世界を知る
6月19日(木)午前中、さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)第2グループのうち、台湾、マレーシア、ウクライナの高校生ら35名は理化学研究所和光地区(埼玉県)を訪れました。まず「理研ギャラリー」ではWilkinsonマネジャー(Global Communications, Global Strategy Div.)から理研の歴史をはじめ、研究概要や成果などについてレクチャーを受け、日本で唯一の自然科学の総合研究所として幅広い分野で研究を行っている理研の実態を知ることができました。
次に訪れたのは仁科加速器科学研究センターです。その展示施設「サイクロペディア」では、世界に誇る理研の大型加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」についてDr. Doornenbal研究員がわかりやすく解説。RIBFによって理研が発見・合成した日本発の新元素ニホニウムをはじめ、これまで多くの未知の原子核を発見してきたRIBFの話を聞き、高校生たちはそのすごさを改めて認識したようです。そして色鮮やかなレゴブロックで組み立てられた大きな核図表を前にして、次々と質問を投げかけたり、スマホにしっかり収めたりと、原子核サイエンスの世界にすっかり魅了されていました。
続いて訪れた脳科学中央研究棟のBrain Box(展示室)では、高校生たちはゲームや模型を通して脳科学研究を体感しました。脳の可塑性が体験できるゲームでは次々に挑戦し、脳の持つ不思議な能力に皆、感心しきりでした。さらにスーパーコンピュータHOKUSAIも見学し、半日ではありましたが、最先端研究のすばらしさを体験した貴重な時間となりました。