さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)第2グループ
さいたま市立大宮北高等学校で鏡づくりに挑戦!
第2グループ3日目の6月17日(火)、インド・台湾・マレーシア・ウクライナの高校生102名と引率者12名、計114名は、さいたま市立大宮北高等学校キャンパスを訪問しました。
関田晃校長の歓迎挨拶の後、この日取り組む4つのプログラムが紹介され、「テーマは“We Are One”。今日一日の活動を通して、皆が一つになりましょう」と呼びかけると、皆が“Okey!”と声を上げました。
最初のプログラムは、これからの学校について考えるワークショップです。大宮北高校の1年生も参加し「未来の学校をデザインしよう」という共通テーマの下、「図書館は?」「自動車は?」「カフェテリアは?」など10の小テーマに分かれ、10テーマ×8チーム=80チームで話し合いました。「独創性と独自性」「理解しやすさ」「発表の仕方」など5つの視点から10テーマごとに代表チームを決定。代表チームは全員の前でプレゼンを行いました。「雨の日でも濡れずに学校に通える空飛ぶ車があったら、集中力が高まって勉強もはかどりますよね」、「カフェテリアに余った食べ物を寄付できる仕組みがあったら良いですね」など、ユニークなアイデアが飛び出し、会場から大きな拍手が起きました。
二つ目のプログラムは、大宮北高校の3年生と一緒に、鏡銀反応という化学反応を利用した鏡づくりです。硝酸銀水溶液の銀をガラスプレートの表面に付着させ鏡を作ります。左右にプレートを揺らし、液をこぼさないように付着させるのが難しく、大宮北高校の皆さんに手伝ってもらいながら作業を進めました。余分な銀を洗い落としてガラスプレートを見ると見事な鏡が完成。鏡を青色のケースに収めました。「皆さんの国旗すべてに青色が使われているので、今日は青いケースを用意しました。これで、皆一つですね」という先生の説明に、喜んで鏡を覗き込んでいました。
三つ目のプログラムは、3年生による研究成果のポスターセッションです。国語、生物、化学、美術など好きな科目から自由にテーマを選び研究。「筋交いの効果について」「滑りにくい靴底は?」「竹とんぼを飛ばそう」など多様なテーマのポスターから、関心のあるポスターを選び、大宮北高校の皆さんと意見を交わしました。「なぜこのテーマを選んだのですか」といった質問から、「日本には方言って何個あるのですか?」といった難しい質問まで登場。地震の無い国から来た高校生にとっては、地面が揺れること自体が珍しく「地面は縦に揺れるの、横に揺れるの」といった質問も飛び出しました。
四つ目のプログラムは、「ピンクのラベルで桜の花を咲かせよう!」です。体育館の壁に貼られた“We Are One”と書かれた木の幹のイラストの周りに、ピンクのラベルにメッセージを書いて貼り付けました。「とっても楽しかった」「今日はありがとう」「また会いましょう」といったメッセージで、満開の桜の花が咲きました。
梅雨とは思えない猛暑の中の訪問でしたが、大宮北高校の皆さんと交流を深める中で、参加者全員が一つになることができた一日でした。