2025年度 活動レポート 第52号:大阪大学

2025年度活動レポート(一般公募プログラム)第52号 (Aコース)

理学研究を基盤とするイノベーション創出の体験プログラム

大阪大学からの報告

大阪大学は、2026年1月18日から24日まで、台湾の国立台湾師範大学(NTNU)および国立中山大学(NSYSU)の学生を招へいし、短期交流プログラムを実施しました。プログラムの一部では、同時期に来日していたタイのカセサート大学の学生・教員とも合流し、複数国の参加者による国際交流の機会も設けられました。

初日は移動日に充て、2日目から本格的な活動を開始しました。プログラムのオリエンテーションと教育プログラムの紹介に続き、先端分析機器の体験実習を行いました。大阪大学に最近導入されたMicro-ED実験装置を体験し、微小粉末から分子構造を決定する最新技術に触れました。装置を間近に見て実際に操作する経験は、参加者にとって構造解析技術の一端を学ぶ貴重な機会となりました。

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Micro-ED実習の様子
参加者は先端的な構造解析装置に直接触れ、大阪大学の最新の実験環境を体験しました

3日目は、理学研究科を中心とした研究室・施設見学を行いました。午前には化学専攻、高分子科学専攻、生物科学専攻、宇宙地球科学専攻の計6研究室を巡るラボツアーを実施し、参加者は大阪大学における理学研究の多様性に触れました。午後には、質量分析センター、分析機器測定室、熱・エントロピー科学研究センター、ラジオアイソトープ総合センターなどを見学し、研究を支える共通機器と教育環境について理解を深めました。

活動レポート写真2
理学研究科での研究施設見学の様子
熱・エントロピー科学研究センターでは、熱測定に関する様々な装置の紹介を受けました

4日目には、企業訪問と吹田キャンパスの研究施設見学を実施しました。午前には理学研究科と連携するAlpha Fusion株式会社を訪問し、大学で生まれた研究成果が社会や産業へ展開される過程を学びました。午後には吹田キャンパス内の産業科学研究所と蛋白質研究所を見学し、理学研究が多様な学術分野や応用分野と連携して発展していることを知る機会となりました。

5日目は、大阪大学のルーツの一つである適塾を訪問し、大阪における近代科学・教育の源流に触れました。さらに、大阪大学中之島センターを経て、万博記念公園内の国立民族学博物館などを見学し、大阪周辺の豊かな文化と環境について学びました。

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緒方洪庵先生の像と一緒に集合写真
タイと台湾の学生が一緒になって大阪大学の歴史を学びました

6日目の1月23日には、大阪大学大学院理学研究科南部陽一郎ホールで交流シンポジウム「SSP Mini Symposium 2025」を開催しました。参加大学の引率教員による大学紹介に続き、学生によるフラッシュプレゼンテーションを実施し、台湾8名、タイ5名、日本5名の学生が研究発表を行いました。物理学・化学など複数分野の学生が登壇し、分野を越えた活発な議論が行われました。最後には集合写真撮影、意見交換会、賞状授与式を行い、参加者同士の交流をさらに深めました。

本プログラムは、台湾と日本の学生・研究者間の相互理解を深めるとともに、台湾とタイからの参加者および日本の学生が関わる多国間交流の機会を創出するものとなりました。大阪大学理学研究科の国際色豊かな面が参加者にアピールでき、将来の大阪大学への留学や共同研究へとつながるものと期待されます。