2025年度活動レポート(一般公募プログラム)第45号 (Aコース)
インドネシアの大学生が日本の先端医療「遠隔ICU」における高度看護を学ぶ
横浜市立大学医学部看護学科からの報告
本プログラムは、2026年1月13日から19日までの7日間、インドネシアのハサヌディン大学より学生10名と教員1名を招へいし、「日本の先端医療である「遠隔ICU」における高度看護実践と研究のコラボレーションを見て、触れて、学ぶ交流研修プログラム」をテーマとして実施した。
【横浜市立大学附属2病院見学】
横浜市立大学附属病院では、周麻酔期看護師の役割や教育の歴史に関する講義を受けた後、手術室を見学した。本学が国内で早期に周麻酔期看護師養成に取り組んできた経緯を理解するとともに、麻酔科医と協働し自立的に実践する看護師の姿に、招へい者は強い感銘を受けていた。ダビンチ手術支援ロボットの見学では、日本の高度医療技術を将来像として具体的に捉える機会となった。また集中治療室では、遠隔ICUの意義や展望について説明を受け、実際の見学を通して高い関心が示された。
続いて附属市民総合医療センターでは、周麻酔期看護師による術前外来を見学し、体系的な医療プロセスの重要性について理解を深めた。さらに三次救急の現場を視察し、日本の救急医療体制への理解を深めた。
【横浜市立大学医学部看護学科の学生との合同講義&ワークショップ】
合同講義・ワークショップでは、両国の先端医療および高度実践看護の現状と課題について講義とグループディスカッションを行い、相互理解を深めた。成果発表後のフェアウェルパーティーは学生主体で開催した。パーティーでは、英語を用いた連想ゲーム大会が行われたほか、日本流のおもてなしにより交流を深め、和やかな雰囲気となった。また、招へい者のみなさまには、インドネシアの伝統ダンスをご披露いただき、学生・教員ともにその迫力と美しさに魅了された。最後には、ハサヌディン大学の参加者一人一人に修了証が贈呈された。
【看護棟の見学・看護研究の紹介】
大学院ゼミへの参加や看護教育研究棟見学を通じて、日本の看護教育・研究体制への理解が促進された。特に、看護学科内に実験室が設置されている点については驚きを示し、看護研究における基礎研究の位置づけや意義について理解を深める機会となった。その後、看護生命科学領域および成人看護学領域からは、化学療法の副作用に着目した研究、クリティカルケアに関する研究、AIやエコーを活用した研究などが紹介された。いずれの研究内容にも招へい者は強い関心を示し、日本での大学院進学を希望する学生が現れるなど、非常に盛り上がりのある交流となった。
【都内の遠足】
最終日の都内見学では、日本の都市文化や科学技術への理解を深め、本プログラムの「体験を通じた学び」を体現する機会となった。本プログラムを通じ、日本の先端医療と質の高い医療プロセスへの理解が深まり、将来的な留学やJoint Degree Program設立への期待が示されるなど、非常に実りある交流となった。