2025年度 活動レポート 第43号:関西学院大学

2025年度活動レポート(一般公募プログラム)第43号 (Bコース)

二次元物質研究を軸とした国際共同研究と文化交流

関西学院大学からの報告

関西学院大学工学部若林研究室では、2025年12月7日から27日までの約3週間、さくらサイエンスプログラムB.共同研究活動コースとして、インド科学教育研究大学ティルパティ校(Indian Institute of Science Education and Research Tirupati, IISER Tirupati)から研究者および大学院生を受け入れ、国際共同研究活動を実施した。

本プログラムには、IISER TirupatiのSudipta Dutta准教授および博士課程学生2名が参加した。若林教授とDutta准教授は10年以上にわたり共同研究を継続しており、これまでに二次元物質の電子状態や光学応答に関する理論研究を進めてきた。本事業では、既存の研究連携をさらに発展させることを目的として、博士課程学生を含めた実質的な研究交流を行った。

滞在期間中は、二次元物質における光学応答、トポロジカル相、バレー物理などをテーマとした研究セミナーや集中的な議論が行われた。学生同士の議論も活発に行われ、国際的な研究コミュニケーション能力の向上や、将来の共同研究につながる人的ネットワークの構築に大きく寄与した。

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若林研究室における研究セミナーの様子
二次元物質の光学応答やトポロジカル物性をテーマに、インドからの研究者・学生と日本側メンバーが活発な議論を行った。
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研究室メンバーとの交流イベント
研究活動の合間には、研究室内での交流イベントも実施しました。学生同士が自然に打ち解け、国籍を越えたコミュニケーションが生まれた。

また、学外研究機関との交流として、12月15日には東京科学大学の金子哲准教授の研究室を訪問し、分子デバイスにおける電子伝導に関する意見交換を行った。同日にはDutta准教授による研究セミナーも開催され、活発な質疑応答が行われた。翌16日には、物質・材料研究機構(NIMS)を訪問し、塚越一仁博士とC60分子デバイスの電子輸送特性について議論を行うなど、日本の先端研究環境を直接体験する機会を設けた。

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学外研究機関訪問(最先端研究に触れる)
東京科学大学、物質・材料研究機構(NIMS)、JAXA筑波宇宙センターなどを訪問し、日本における最先端研究の現場を見学・議論した。

研究活動に加え、日本文化への理解を深めるための文化交流も実施した。姫路城や神戸港の見学、好古園での茶道体験を通じて、日本の歴史や木造建築、伝統文化に触れる機会を提供した。また、奈良公園や興福寺、東大寺、春日大社を訪問し、仏教美術や宗教文化について議論を交わすなど、学術と文化の両面から相互理解を深めることができた。

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日本文化・歴史への理解を深める機会
姫路城や日本庭園の見学、茶道体験などを通じて、日本の歴史や文化に触れ、学術交流に加えた文化的理解も深めた。

本プログラムは、短期間ながらも高密度な研究交流と文化体験を両立した有意義な取り組みとなった。今後も本事業を契機として、持続的な国際共同研究および次世代研究者の育成を推進していく予定である。